カリフォルニア州の温泉1
日本でも有名なシリコンバレーはサンフランシスコの南にあり、筆者はここに住んで20年以上になります。このあたりには日本人も多く、ここでご紹介する温泉にすでに行かれた方も多いことでしょう。
ギルロイ温泉(1999年に訪問)
シリコンバレーからは、I-85 を経由して I-101 を南に下り Gilroy Outlet Center がある道(州道 152号)で東に下りて、Gilroy Hot Springs Road の行き止まりまで谷間を走ります。シリコンバレーから車で 1時間くらいでしょうか。
アラムロック公園(2002年11月訪問)
ここはシリコンバレーのすぐそばにあり、ピクニックに訪れるには近くて良い場所です。また冬ですと、温泉のぬくもりを手に感じることができます。
アラムロック公園
この看板の先に温泉
左手の川に沿った石組みの浴舎跡
奥に硫黄泉が湧く浴舎跡
カリフォルニア州の温泉の分布はこちらをご覧ください。あらためてご紹介するほどたくさんの温泉には行ってませんが、これから数を増やしていきたいを思います。
Gilroy Hot Springs (ギルロイ温泉)またの名を「大和(やまと)温泉」といいます。以前は日系オーナーがこの歴史的施設を日本風の温泉施設に変えるべく努力されていましたが、すぐとなりに Henry W. Coe State Park があり、自然保護の流れには逆らえなかったようです。データによれば泉温 41度で浴槽ではこれより下がるので、筆者が訪れたとき露天風呂ではマキのストーブで加熱していました。男女別の更衣室兼浴舎があり裸で入れる内湯もあります。プールのような浴槽もあり、こうした露天では水着着用です。軽く硫黄臭がする透明な単純泉のようで、入れ物に汲んで持って帰る方もいました。
ここは谷間の下部ではなく中腹に湧く温泉で、火山からは遠いので Calaveras fault (カラベラス断層)から染み出す温泉かと思われます。湧出量は推定で 50リットル/分と少なめです。これも商業施設化するには不十分ですが、思い切ってボーリングすれば湯量湯温ともに上昇すると予想されます。
実は今でもこの温泉に入れるのかどうかは不明です。この近くでは酒に酔った若者が夜集まって騒ぐという話も聞いており、普段はお勧めできません。州立公園の一部となり、今後の温泉としての利用が危ぶまれています。
Alum Rock Park (アラムロック公園)え、ここが温泉?と思われる方も多いでしょうが、ここはかつて温泉リゾートだったところです。19世紀末には個人用浴舎が立ち並び、温泉療法を行ってた記録があります。現在でも、わずかに硫黄臭のする摂氏 29度の温泉が谷間にひっそりと湧いています。浴舎の多くは温泉の衰退とともに廃墟となり、いまでは単なるくぼみかボウフラが住む水溜りになっています。
なお USGS の調査によればこの谷を横切る断層が確認されており、これはどうやら Hayward fault (ヘイワード断層)から別れて走る小断層のようで、この断層を上昇してきた硫化水素が地下水に溶けてこの谷で湧出したものと思われます。断層から湧く温泉は硫黄などの析出物が断層の隙間を埋めてしまうので、数百年から数千年程度たつと湧出がとまります。
Alum Rock Ave. からは入れませんので、Capitol Ave. 経由で Penitencia Creek Rd. から入ります。(2003年11月に再訪して下の写真6点を追加しました。)
対岸の浴舎跡と石灰華
別の浴舎跡に湧く温泉と筆者
セントフランシス鉱泉(2003年4月訪問)
St. Francis Springs (セントフランシス鉱泉)ギルロイからすぐ南に下がり、ワトソンビルへ抜ける州道 129号の途中に崖から強い硫黄臭のする鉱泉が沸いている場所があります。ここはちょうどサンアンドレアス断層が道路と交差しているところですので、この断層のすきまから硫化水素が昇ってきて、地下水に溶けて湧出しているものと思われます。このあたりの崖の岩はボロボロに崩れています。
ちょうど道の曲がり角にあたり、道の内側に数台が駐車できるスペースがあります。車がビュンビュン走るので、のんびり出来る場所ではありません。この鉱泉は湧出量も少なく温度が低いので、未使用のまま捨てられています。日本なら沸かして入る鉱泉宿が建つことでしょう。複数の湧出個所でしっかりと黄色い硫黄が崖側に析出しています。(2003年6月、写真をデジカメで取り直しました。)
129号わきの崖から硫黄冷泉が垂れ流し
パイプの下の斜面に硫黄が析出