2013年度講師

★さあ、はじめよう、星空の文化に親しむ

柴田 晋平

NPO法人小さな天文学者の会/ 山形大学理学部物理学科

宇宙には不思議なことがいっぱいあります。

地球上で起きていることを研究するのでなくて、

宇宙に探検にでよう!と思った科学者のことを天文学者というのでしょう。

宇宙を観ることで、地上に起きていることも宇宙に起きていることも

全て理解しようとするのが天文学者です。ぼくも天文学者です。

人、もっとひろく生き物にも不思議なことがいっぱいあり、それがとても好き

です。でも、ときどき悩んで行き詰ってしまうことがあります。

そんなとき、宇宙から生き物を見たらきっと新しい考えが浮かんでくるでしょう。

そのように、人と宇宙についていつも考え、なにかを創造しようと思っています。

星のソムリエになって体験していただきたいことは、宇宙を感じながら

自分の何かを表現する楽しさ、そして、それをみんなと共感する喜びを感じる

ことです。さあ、はじめましょう。星のソムリエへの道。

★望遠鏡のしくみ、望遠鏡を使ってみよう

飯塚 亮

NPO法人小さな天文学者の会/ JAXA

祖 父祖母いわく、私は小さい頃、「時間ってなんであるの?」「星ってなんのために光っているの?」など、なりふり構わず問う、特に自然の存在に対する理由や 価値を気にする偏屈な子供だったようです。たまりかねた祖父は、図鑑やら望遠鏡やらを買ってくれましたが。その探求心とでもいうべき大きな柱が、いつしか 宇宙へ大きく傾くのですが、そもそも、なんで宇宙だったんでしょう。それは自分自身も分かりませんが、きっとそのぐらい宇宙には魅力があるんだと思いま す。

そんな宇宙の魅力を多くの人に知ってもらいたい、体験してもらいたいです。いろいろな体験の仕方がありますが、まずは望遠鏡で生の星 や惑星を見ることです。とてもきれいです。中毒性があります。しかし、多くの人が、その魅力を知りません。そこで、みなさんにも協力していただき、望遠鏡 をかついで、宇宙の魅力を広める活動をしたいと思っています。きっと見る方も見せる方も、みなさん幸せな気分になると思います。それが、星のソムリエの第 一歩です。

その活動のきっかけとして、この講座の1つである「望遠鏡のしくみ」であったらいいな。

最終目標は、1家に1台望遠鏡計画 ..... 実現したいなぁ。

NPO法人小さな天文学者の会/板橋区立教育科学館

5歳の頃から星を眺めていました。

小学生の時、自分の望遠鏡で初めて土星を見たときの感動をまだ覚えています。

感動を共有したいと思い、高校では地学研究部に所属し地域住民の方々を対象にした

天体観望会を主催していました。

特技はファインダー合わせと誰よりも早く一番星を見つけること。

松村 和典

★宇宙はどんな世界?

梅本 智文

国立天文台野辺山宇宙電波観測所(http://www.nro.nao.ac.jp)

私の専門は電波望遠鏡を使って星や惑星の誕生を調べる事です。現在は野辺山45m電波望遠鏡を使ったレガシー観測「銀河面サーベイ」にたずさわっています。

私は中学生のときはじめて天文学に目覚めました。天体望遠鏡を買ってもらい、夜な夜な天体観測をしていましたが、田舎ではきっと変人と思われていたかも。

高校では地学部に入部し、ペルセの流星観測や洞窟探検などをして平凡?な高校生活を送っていましたが、高3になって天文学をやるには物理学と数学ができなければいけないことを認識、がぜん物理と数学に興味をもちましたが、時すでに遅し、一浪してやっと天文学が学べる大学に入る事ができました。

私の周りには星が好きで天文学者になった人はそう多くありません。そんな私だからこそ星や宇宙の素晴らしさを伝えていけたらと思っています。

梅本

★星座を見つけよう

宮坂 憲央

NPO法人小さな天文学者の会/品川星の会/星空案内人@山形

『星座を見つけよう』を担当します、宮坂です。

ま ずは軽く自己紹介を・・・品川区の五反田文化センター内にある五反田プラネタリウムで、非常勤講師をしています。現在は、毎月行われる天体観望会を担当し ていますが、参加された方々に、「さぁー、みなさん。夜空をよーく見てください。」と言いますと、「あっ、あれが一番星だ!」とか「こっちにもある!」と か、老若男女問わず、五反田の夜空をくまなく懸命に探してくれます。ちょっと解説を加え、星を結んでいきますと、「うわ~、本当に見えるんだ!」と喜んで もらえ、こちらも非常に嬉しくなります。これが、テキストに書いてあります、“ハッピー2乗の法則”だと、実感しております。

さて、東京のそれも、後楽園近くというホントのど真ん中で、『星座を見つけよう』・・・!?と思われるかもしれませんが、意外や意外。東京の方が星座は見つけやすいです。(あくまで、個人的な感想ですが(笑))

有名どころの星座は、たいてい明るい星がありますから、その星を見つけることができれば、おおよその見当がつきます。ちょっとしたコツさえつかめば、東京 でも十分に“スターウォッチング”ができますので、この講座が終了したら、今一度夜空を眺めてみてください。きっと、一味違った東京の夜空が待っています よ!!

★星空案内の実際

渡邉 瑛里

NPO法人小さな天文学者の会

小学校3年生の時に父につれられて行った児童センターで手作り望遠鏡づくりを失敗したこと、そして自分以外の人が作った望遠鏡で見た月に感動(と同時に「なんで私の作った望遠鏡じゃみれないの!?」という悔しさ)を覚え、それから天文に興味をもちました。

それから月日流れましたが、星や宇宙のことを知れば知るほど、考えれば考えるほど、その不思議さや面白さに心が惹かれてなりません。そこにはいつでも新鮮 な驚きや発見があります。また、そこで出会い、その驚きや発見を共有できる仲間は、毎日が色づくような鮮やかな時間をもたらしてくれます。

みなさんが星をみあげたくなる時はどんな時でしょうか?天文の難しい知識も大切ですが、星を通して色んな人と語り合ったり、「奇麗だね」って気持ちを共有する時間はもっと大切な気持ちを思い出させてくれます。

みなさんと一緒に星や宇宙を通じて楽しい時間を過ごせる事を楽しみにしております。少しでも興味をもった方は、ぜひ講座にチャレンジしてみてください。きっと今までとはひと味違う毎日が待っているはずです。

★協力

駒井 仁南子

柏プラネタリウム研究会

生 き物や音楽が好き。いつもそばには犬や猫と音楽がありました。縁あって自然に戻すまでお世話した野鳥や、ちょっと苦手だけど飼うと新しい発見がつまった虫 や貝たち。私には新しい発見なのであって、実はよく知られていることがさぞたくさんあったことでしょう(笑)。自然も私には不思議の連続。夜空にまたたく 星々は、子供の私には畏怖の感情を抱かせるものでした。この感情はなんだろう。大人になるにつれて、私の興味は人々の内面にも向かっていきました。小さな プラネタリウムで星を見ながら、たくさんのお客様とふれあう中で、人々の関心は根源的なものから来るのかもしれないと感じることも多くなりました。皆さん は、星空を見るときにどんなことを感じるでしょうか。

さて、私はあまり難しいお話はできませんので、星空を見ながら人が築いてきた歴史を振り返りつつ、

プラネタリウムでお話するときに心がけていることなどを交えて、楽しく皆さんとのひとときが過ごせたらと思っています。ぜひお互いに新しい発見ができますように。