形式の統一化は、必須事項の増加という形をとる。次のような思い込みがおこる。
指定された事項を書かない教員は、サボっている教員である。
指定された事項を書く教員は、真面目な教員である。
このような思い込みの前提には、次のようなものがある。
必須事項の増加は、情報量の増加で、好ましいことに違いない。
これは、シラバスと講義の関係を無視したものである。シラバスは、地図と同様に、簡略化、省略化されて、初めて意味のあるものである。 講義内容を知るには、あくまでも講義を受けるしかない。