植物の中には、トゲや毛に覆われ た 器官をもつ種類があります。これは、一般に、虫たちから植物体を守るための防御だと考えられています。しかし、一部の植物では、ネバネバする毛（腺毛）に よって虫たちを 捕らえて栄養にするものがいて、モウセンゴケなどの食虫植物として知られています。

多くの虫たちは、腺毛にひっついて動けなくなったり、死んだりしてしまいます。しかし、腺毛の上を歩いたり、避けたりすることで、そのよ うな植物上で生活している昆虫たちがいます。モチツツジ（ツツジ科）の腺毛上を歩きまわり、ひっついた虫を重要な食物源としているモチツツジカスミカメム シの生態を 明らかにしま した。

関連する研究成果

Sugiura, S. & Yamazaki, K. (2006) Consequences of scavenging behavior in a plant bug associated with a glandular plant. Biological Journal of the Linnean Society, 88(4): 593-602.