NPOしなやかシステム工学研究所 第2代 代表 中山 和幸
国立大学の独法化に伴い,2004年3月31日をもって社団法人システム総合研究所を解散し、引き続き、新たに非線形(今で言う複雑系)と共に歩んだ研究成果を産業に役立てたいとの椹木先生の強い想いを実現すべく、京都府庁の指導のもと2004年4月1日付けで、法人化をせずに非営利団体として「NPOしなやかシステム工学研究所」を開設しました。スリムで効率的なボランティア体制で運営しております。
近年、数理工学を駆使したエンジニアリング・デザインの分野で複雑な多目的最適化問題を短時間に解く支援システムの必要性が高まっております。
これを産学連携で取り組み、日本の産業界に役立てたいと考え、故椹木義一代表の指導の下、この学問領域では世界の先端を行き、実際の応用面でも優れた実績を持たれている甲南大学の中山弘隆教授と香川大学の荒川雅生教授の賛同によりスタートいたしました。工学設計、ものづくり、経済、社会問題、環境問題など、あらゆる複雑な現実問題を対象としております。
組織メンバーも充実し設立後20年余り、幾つかの会社との個別の共同研究が成功し、今後の発展に自信を深めているところでございます。
特徴としては
① 「計算知能(機械学習)と対話型多目的最適化を生かした意思決定手法」
これからの物づくり (複雑系、多目的)には数理工学的アプローチによる最適解が必須。
個別対応で広範な現実問題に挑戦し、企業利益に貢献しております。
② 「人間・機械協調型モデリング手法」
今後とも産業界の人達と学会の人達の御理解を得て社会貢献させていただく所存でございます。
北海道大学大学院理学研究科構造化学専攻1969年修了修士
1969年より帝人株式会社にて界面化学技術の応用、生産加工技術等のR&Dに従事。
1998年より「社団法人システム総合研究所」所長
2004年度より「NPOしなやかシステム工学研究所」所長
2012年度より「NPOしなやかシステム工学研究所」代表