雑菌 その2

前回は、手洗いうがいのしかたについて書いてみました。

その雑菌についていろいろな意見が聞かれますので、それについてご紹介します。

私が子どもの頃は「3秒ルール」と言うのがありました。

お聞きになられた方もいらっしゃると思いますが、食べ物を落としても3秒以内に拾えばセーフ。

食べて大丈夫というものです。

今は、落としたものはすべて捨ててしまいますね。

給食のお盆の上は、滅菌消毒されていますので大丈夫ですが、机の上は捨てるように指示をします。

給食だと、担任の分が無くなりますね。

3秒以内だろうと何だろうと落とした時点で雑菌は付いていますし、それを口に入れれば、病気にかかる可能性がありますので、当然

「落としたら食べてはいけない。」

となります。

また、転んだりして、膝小僧を擦りむいたとしても、当時であれば

「唾を付けとけ。」

のように言われました。

今は、唾液の中にも雑菌がたくさんいるということで、こんなことは「とんでもない」ということになりますね。

お医者さんもいろいろですね。

傷を消毒しなさいというお医者さんもいれば、水でよく洗えばいい(たわしを使うぐらい)というお医者さんもいます。

傷の大きさにもよると思いますが、お医者さんでさえ、判断が違うようです。

あるスポーツの講座で

「アトピーという言葉が出始めたのは『抗菌』のようなものが出始めた頃からですよね。これが関係あるのではないかと思っている。」

というお話を聞きました。

アトピーとの関連はよくわかりませんが、確かに無菌に近い状態で育ってきた子どもたちは菌に対する抵抗力はないでしょう。

かわいい子どもが病気で苦しむ姿は見たくありません。

下手をすれば命がかかってきます。

しかし、あまりに過剰に「殺菌」「滅菌」「抗菌」というような世界に住むことで、菌に対する抵抗力が無くなってしまうことも怖いことだと思います。

では、その程度は?

あくまで私の個人的な見解で、判断はお任せしますが、泥団子作りなどの泥いじりや魚釣りや上流の川などでの遊び。

田んぼでカエルやどじょうを捕まえたり、虫取りをしたり。このように自然の中にある雑菌に触れておくことが大切なのかと思います。

ただ、食事の前には手を洗う。

外出から戻ったら手洗いとうがい。

このような適度な衛生感覚と自然の中での遊びがあることで軽く雑菌に触れることができるのではないかと思います。