OCD特別研修

【レポート】平成29年度第2回海外招聘講師によるOCD特別研修「不安症のペアレントトレーニングSPACE-家族と治療者で取り組む子どもの不安症克服セミナー」を開催致しました

去る2017年7月16日にエール大子ども研究センターよりEli R Lebowitz先生をお迎えし、大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)大会議室においてOCD特別研修を開催いたしました。

午前は「不安を抱える子どもをもつ家族が陥りがちな問題とその解決方法」をLebowitz先生にお 話いただき、治療者やご家族も一緒に家族が患者の不安の症状にまき込まれない為の「支持的な関わり方/Supportive Parenting」を学びました。

午後は、Lebowitz先生から医療 従事者の方々に「不安症のペアレンティングトレーニングSPACE」の実践例などをお話頂き、セミナー終了後は、Lebowitz先生、OCD-Japanスタッフとの交流会で当事者、ご家族の皆様も一緒に楽しく交流を深めました。

SPACE (Supportive Parenting for Anxious Childhood Emotions) とは、6歳から17歳までの不安障害の子どもを持つ親、または保護者を対象としたペアレントトレーニングです。治療抵抗のある子どもや思春期の反抗的な態度にも対応可能で、週1回、10回から12回のプログラムとなっています。

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【レポート】平成29年度第1回海外招聘講師によるOCD特別研修「青年期のOCD-思春期の難しさに対処する-」を開催致しました

2017年3月5日(日)AP西新宿に於きまして、OCD研究・治療の最先端を走るハーバード大マクリーン病院の講師であり、米国の高等教育機関で治療者として日々青少年と向き合っているソホイ・リー博士を招聘し、「青年期のOCD」をテーマにティーンや若者の強迫性障害に対するエビデンスベースの認知行動療法についてお話頂きました。

OCDが青年期の患者の日常生活・学業・親子関係・社会生活や恋愛、アイデンティティ形成に与える影響については多くの実例を交え、10代・20代の患者と良い治療関係を築いてための工夫や治療者として親・学校とOCDについてコミュニケーションをとるポイントなどについてもお話がありました。

☆過去の研修レポートより

2016年3月6日(日)AP西新宿にて米国からソホイリー博士、ティアカウレイ氏を招聘し「ハーバード系列マクリーン病院に学ぶ強迫性障害の心理社会的治療の最前線と題する特別研修を行いました。 OCD-Japanの活動と研修の様子がIOCDF(国際強迫性障害財団)のニュースレター夏号に掲載されました。

Speakers;

ソホイ・リー博士

強迫性障害の治療プログラムでグループ療法がどのように活用できるか、どのようにグループプログラムをデザインするかをグループの内容の詳細(ACT,マインドフルネス、完璧主義、症状別)を含めて説明頂きました。

ティア・カウレイ氏 ソーシャルワーカー

OCDを持っている患者が、家族メンバーといかに効果的なコミュニケーションをとるか、学校の先生にどのように支援を求めたらいいか、雇用者にOCDを持っていることをどのように話すかについての医療関係者にできるアドバイス法についてのお話をしていただきました。