燃料電池の今

投稿日: Apr 13, 2015 2:13:55 PM

2015年4月12日(日)放送、Eテレ「サイエンスZERO」

燃料電池の陽極に水がたまって効率を落とす「水問題」を解決し、発電効率は6年前の2.2倍に上昇した。こうして今年発売の燃料電池車は、3分間の充填で650km走行できるに至ったということです。しかし、現在の水素は天然ガスから製造し、このときCO2も副生するのが残念です。

そこで、下水処理場の消火ガスから水素ガスを作る技術が確立したということです。現在消火ガスの7割は発電等に利用されていますが、3割は捨てられています。この捨てられている分を水素にすれば、(1台の年間走行距離を1万kmとして)100万台分の燃料電池車をまかなうことができるということです。消化設備のない下水処理場も消火タンクを設置すれば、さらにこの何倍かになります。