「バイオ・コークス」

投稿日: May 04, 2015 7:1:29 AM

2015年5月3日(日)放送、Eテレ「サイエンスZERO」

「バイオ・コークス」近畿大、井田民男教授の開発による。

お茶がら、もみがら等、植物性の廃棄物を20MPa、180℃、で15分間加熱することによって生成する。

木材等をそのまま燃焼させただけではせいぜい500℃程度にしかならないが、「バイオ・コークス」の燃焼熱は1500℃以上にもなる。これは、燃焼時にカロリーを奪う水分を上記条件下で除去することによって、エネルギー効率の良い燃料に変化させたもの。いわば即席の石炭といったところ。

この4月からマレーシアにおいて、パームやし廃棄物を材料として量産化が開始され、月産40~60トンで日本への逆輸入が始まっている。主に鉄鋼業で需要がある。

石炭火力発電に使うためには3000℃の燃焼熱が出せるコークスにする必要がある。これには、さらに330℃に上げる処理によって炭素の純度を上げれば可能で、実験室レベルでは達成している。