「目標」⇒「そこまで行こう、なしとげようとして設けた目当て」
そこまでの過程を重視する。(アマチュア)
「目的」⇒「行為において目指すもの。それのために、またそれに向けて行為が行われ、実現が求められるもの。」
結果を評価する。(プロフェッショナル)
目標が無い活動ほどつまらないものはありません。ただ「楽しく」とか「明るく」だけではなく、具体的目標を掲げ、成し遂げた時の充実感、できなかったときの後悔などを味わうことで、人は成長すると思います。
(例)チームの目標【○×大会で優勝する】個人の目標【サーブで5点取る】
目標を掲げ、達成できなかったら×なのか?そうではありません。結果で評価するのではなく、そのプロセスをしっかり見届け、成長した点(できるようになったこと)をたたえることが大切であると考えています。
Ø 練習ノートにより努力した点、頑張ったことを評価しています。
Ø 移行期、鍛錬期、調整期、試合期と計画的に活動します。
小学生の段階で一つのポジションに固定した結果、例えば「レシーブは上手」だけれど、「アタックは打った事が無い」のような指導はしません。子供達は色々な可能性を持ち、指導者は子供たちに対し、何かのキッカケで始めたバレーボールをいつまでも続けて欲しいと思っています。レシーバーだった子供が中学に入って、アタックを打つ、アタッカーだった子がチーム事情でセッターをする、いろんな場面があるはずです。技術的にゼロが当たり前である小学生の時こそ、いろんな基礎技能を経験し、オールラウンドであることを目指すべきです。
「○○しながら△△をする」技能はいろんなスポーツで求められます。「ボールだけを見る」ではなく「ボールを中心に、アタッカーの動きを見る。」「レシーブしながら、味方の動きを意識する」ために「パスをしながらパートナーの出すサインを見る」「片足でパスをする」などバランスと視野を広げる練習を取り入れています。
小、中学生の時に、無理な筋力トレーニングは不要です。腹筋・背筋はバレーボールに限らず、重要ですが、負荷を与えるより、バランス力、調整力を伸ばすほうが大切です。背面キャッチなど遊び感覚を取り入れた練習をすることで、トレーニングとしています。
「飛んできたボールを処理する人がシッカリ構える」のは、当然のことです。バレーボールで最も重要なことは、ボールを処理する人の次の人(まわりの人)が準備をすることです。バレーボールはつなぎのチーム競技です。コートの中にいる人、コートの外にいるボール拾いの人、全員が声を掛け合い、ボールを追いかけることで良いレシーブを生み、個人の集中力を養えます。
・ボール拾いは最大の練習
勝利のためには、「フェイント」「パスアタック」など小手先の技は必要です。が、ジュニアの段階では、「離れたトスを打ち切る」「ミスを恐れず責めつづける」スケールの大きさを求めたいと思います。
個人差によりますが、およそ次の基準で考えます。(原則論)
サーブ⇒4年生までは、アンダーサーブ・サイドハンドサーブを修得する。
5年生から、上記に加え、フローター、オーバーハンド(ドライブ)を加える。
パス ⇒4年生までは、アンダーパス中心。ゆるいボールをしっかり動く練習。
5年生から、オーバーハンドを強化する。トス⇒アタックへつなぐ練習。
また、初心者には「ソフトテニスボール」などを用いてアンダーパスから導入いたします。
Ø ほめる・叱る
指導者が練習中黙って淡々とボールを打つ練習は、やる気がないか、子供を見下しています。「積極的なプレー(ミスも含めて)はほめる」「できなかった結果についてはていねいに説明する」「危険な行動は叱る」メリハリが必要であり、練習や試合が終わった後は結果に関係なく「ほめて終わる」指導をします。
・アウトボールをもレシーブする前向きな姿勢を求めます。
・「ミスなき所に成長なし」
・ルール、マナー、挨拶、片づけを大切にします。
低学年、初心者、経験者、全員が同じ練習に取り組みます。レギュラー優先、他の子は延々とボール拾いはありません。
できた子、できなかった子がコミュニケーションを取り、みんなで課題に取り組むことで子供たちの社会性を育みます。
Ø 挨拶や言葉遣いについて
・小学生らしく自然体であることを求めます。極端な敬語や大声では不要です。
「試合でベストを尽くす」中には食事、栄養面も含まれます。<試合中のお弁当が豪華で、観覧席には「おやつ」が豊富>は、感心しません。試合や練習時の食事については栄養学から次のことが言えます。
² 試合中は消化がよくすぐにエネルギーになる、炭水化物を取る。
おにぎりやバナナがよいでしょう。
² 練習後、試合後は失ったタンパク質(肉類など)の補充をする。
² 運動前に水分を補給する。
² 水分補給は「こまめに少しずつ」摂取する。
² 失った塩分、ミネラルを補給すべくスポーツ飲料を併用する。
試合経験を積む、交友関係を広げる、または培った練習を発表する場として、遠征や練習試合は必要ですが、「何のために何を目指して行くのか?」目標を明確にし、予算の範囲で、無理しないことに留意します。日程、交通事情含め常に安全最優先で考えます。(原則、遠征はありません)
① シューズ・靴下
「かかとをシッカリつけて履く」「靴ひもをシッカリ結ぶ」「スポーツソックスを履く」等、履き方一つで、関節障害は防ぐことができるそうです。適正な大きさでキチンと履くことを考慮してください。
② サポーター
両膝肘は必要です。ケガの予防に努めてください。
③ 防寒対策
冬場の練習については、ウィンドブレーカーより、脱着衣しやすい、長めのベンチコートの方がベターです。
④ 練習や試合でのお迎えは必ずお願いします。
⑤ 練習や試合にはご都合つく限り参加いただき子供たち全員を応援してください。「対戦相手チームの好プレーにも拍手を送る」そんな応援をお願いします。
⑥ 挨拶返事言葉使い、用道具の整理整頓、体育館入退出、服装、いろんな場面で子供たちにはマナーを守るよう指導します。私たち大人もマナーを重視してください。「指導者」「保護者」「子供」一人一人がチームの顔です。
保護者さんと指導者は同じ目線で風通し良く、ともに【子供たちの縁の下の力持ち】でありたいと思います。