物語のヒントは日常の中の、非日常に存在する。ワタシはその扉を見つけ、その中をこっそり覗いて、そして、自らはその中に決して入らない。ワタシが作り出した分身――キャラクターをその中に放り込んで、それでどんなことが起きるのかを調べる。
今回ワタシが見つけた非日常の入り口は『夢』
人は自分が殺されそうになる夢は見るけど、実際にそれで殺される前に目が覚めたり、殺される瞬間にそれを自分が俯瞰で見てたり、つまり一人称で殺される――死を体験する夢は見ないのかもしれない
そんな話を知人と酒の席でしたときに、その知人が面白い話をしてくれた。
「ボクは殺される夢は見たことないだけど人を殺す夢は見たことあるよ。それもいつも同じ人なんだけど、それが誰かはわからないんだ。でも、もしかしたいつかその人に会うかも知れないね。正直あまりに何回もその人を殺す夢を見るから、もしかしたら本当は自分はその人を過去に殺した事があって、それを覚えていないだけかもしれない」
扉みっけ!
そんな面白い話は、物語にしない手はないでしょう!
つまりこれから書き始める物語は、夢をテーマにした怖い話になるはずです
しかし、実はまだ、プロットは完成していません。
さて、どうなるか?
でも、この物語は多分、書き始めないと先が見えない気がします。
夢を見る為には眠らなければならないように
物語の結末を見るためには、書き始めないと
そして、あたなた読み始めないと……