中国ネット小説資料
中国のネット小説について、えっちらおっちら調べている。
以前から興味はあったのだけど、少し調べては忘れ、調べては忘れしているので、メモとしてまとめておいた方がよかろうと思い、ページを設けた次第。少しずつ更新していく。
最終更新:2021/07/09
■日本語で読めるネット上の論文・調査報告書
朱沁雪『中国における「盗墓小説」の流行と増殖について : 『鬼吹灯』の物語構造分析を中心に』 2018年,首都大学東京学位論文(修士)
張瑶『ネット小説から女性映画 : 『七月與安生』の映画化改編及び改編過程における岩井俊二『花とアリス』の受容』2017年,東京大学中国語中国文学研究室紀要
邱慧鳴『中国のネット小説の物語論的構造及びそれを生み出したネットコミュニティのあり方 : 穿越小説を例に』 2015年,北海道大学学位論文(博士)
邱慧鳴『穿越小説という物語の構造』2013年,国際広報メディア・観光学ジャーナル(16号)
金碧臻 『中国の現代ファンタジー小説「九州」に関する考察』 2014年,首都大学東京学位論文(修士)
山本明『・・・小説における「段落」・・・蔡智恒・・・ネット文學の文體・・・』2005年,中國文學研究(第31期)
『中国コンテンツ市場調査 2017年版(2018年3月)』(JETRO)2018年
『中国コンテンツ市場調査(6分野) 2012年版 (2012年11月)』(JETRO)2012年
『中国の電子書籍市場調査』(JETRO)2011年
■メディア記事&団体・個人サイト(ブログ)記事
『シャオ・ジャン主演、中国ファンタジー時代劇「斗羅大陸」日本初放送』(映画ナタリー)2021年
『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』(映画ナタリー)2020年
『ネット文学の網にかかった中国の若者たち――その巨大な収益モデルを探る』(HON.jp)2020年
『中国のオンライン文学、海外進出は翻訳出版が依然主流』(afpbb)2020年
『2019版中国ネット文学ランキングが発表 オンライン小説の半数が現実をテーマに』(人民日報日本語版)2020年
『バンコク国際ブックフェアで有名な中国ウェブ小説「Lord of the Mysteries」が大ヒット』(共同通信PR Wire)2020年
『中国のチャット型小説アプリ 短尺ドラマで人気に』(日経新聞)2020年
『「陳情令」原作小説による中国アニメシリーズ「魔道祖師」WOWOWにて日本初放送!』(PR TIMES)2020年 ※『魔道祖師』関係はニュースが多すぎるので割愛
百元籠羊『日本のラノベ、ネット小説は時代遅れだと中国で言われるのはなぜか 中国オタク事情新年編【中国オタクのアニメ事情】』(アキバ総研)2020年
MYC・ミミム『中国で古くから伝わる“武侠”とは?詳しく説明します』(JMAG NEWS,アニメで知る中国)2019年
首長鹿『【in中国】中国BLをネット小説からみる、黎明期から今までの略史』(ちるちる)2019年
『中国の電子書籍、相次ぐ配信停止』(日本経済新聞)2019年
『中国、電子書籍の管理強化 性的表現、同性愛を問題視か』(東京新聞)2019年
山谷剛史『つい読んでしまうネット小説、規制強化で代理販売ビジネスが袋小路に』(36Kr Japan)2019年
『BL官能小説家に実刑10年半、「弾圧」批判も“強い国”目指す中国』(AbemaTIMES)2019年
津田彷徨『10億円稼ぐ作家も!中国で「小説投稿サイト」ビジネスが爆成長中』(現代ビジネス)2019年
『恐ろしい中国ネット小説の世界』(産経新聞WEB)2019年
『中国最大の電子書籍プラットフォーム!MAU2億人を誇る「China Literature」』(Stocklip)2018年
高口康太『やがて、コンテンツは「テンセント」に呑み込まれる』(Forbes JAPAN)2018年
『外国人が中国の小説に夢中になっているワケは? 』(人民網日本語版)2018年
『中国のインターネット小説市場は1500億円超 「子どもに見せられる作品」を 』(東方新報,afpbb)2018年
『中国電子書籍大手の閲文集団、2017年売上高は前年比60.2%増の40億元』(cns,afpbb)2018年
『年間印税収入20億円の「神」に続け! 中国「電子書籍」から億万長者がガンガン輩出中』(クーリエ・ジャポン)2018年
『中国で電子書籍がブーム、市場規模は120億元に』(中国網日本語版)2017年
山谷剛史『ネット小説に大量の海賊版、背景には文章自動作成ソフト ほか~2017年2月』(INTERNET Watch)2017年
『90後、ネット小説家を支える主力に』(人民網日本語版)2017年
百元籠羊『日本vs.中国 ネット小説、お約束の微妙な違い』(ダ・ヴィンチニュース)2016年
『中国のネット小説が外国人たちから人気の理由は?』(人民網日本語版,北京週報)2016年
『2015年、ネット小説のドラマ化が加速か 現代ドラマも人気』(人民網日本語版,北京週報)2015年
『【経済】中国:ネット小説で億万長者誕生、しかし全体9割は「収入なし」』(フィスコ,Kabutan)2015年
『性的描写含む中国のネット恋愛小説、若者の間で大人気』(VIETJOベトナムニュース)
高口康太『底辺の「負け組」を食い物に成功するネット小説家、中国版ニコ生主』(KINBRICKS NOW)2014年
高口康太『年収1億円超の“大神”作家も登場、中国唯一の“自由な創作世界”ネット文学とその地殻変動』(KINBRICKS NOW)2013年
百元籠羊『超能力、霊力、転生、仙人は禁止?!ネット小説出版制限令と「政策の空気」を読む出版社』(「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む,KINBRICKS NOW)2013年
百元籠羊『中国のラノベ禁止令というのは実質的にネット小説出版制限令のようです』(「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む)
百元籠羊『日本のラノベ作家と中国のネット小説家、どっちが儲かるの?中国人オタクの議論』(「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む,KINBRICKS NOW)2012年
山谷剛史『山谷剛史のマンスリー・チャイナネット事件簿 反日関連の話題で2大マイクロブログの盛り上がりの差が話題に~2012年8月』(Internet Watch)2012年
『ネット掲示板にBL小説アップで腐女子逮捕=「わいせつ物伝播罪」ってなに?』(KINBRICKS NOW)2011年
高口康太『文学?それともポルノ?ネット小説家逮捕に見る表現の自由』(KINBRICKS NOW)2010年
『ネット小説の版権交換で合意 中国と日本のネット会社』(中国通信社)2009年
高原『神話や伝説から生み出されるファンタジー小説』(人民中国)2006年
『耽美小説改編、中国ドラマ「山河令(天涯客)/WORD OF HONOR」間もなく優酷にて配信開始』(中華エンタメ情報 Enjoy China)2021年
『「閲文事件」事件から見る中国ネット小説収益モデルの変遷』(AKATSUKI 公式note)
百元籠羊『中国オタク「ネット小説無料化反対の声が燃え上がっている件について」』(「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む)2020年
百元籠羊『中国のネット小説ジャンル「無限流」、その源流となったのは「GANTZ」』(「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む)2020年
百元籠羊『中国オタク「日本のラノベ、ネット小説原作アニメが時代遅れな理由を考えてみよう」』(「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む)2019年
阿井幸作『第24回:中国のネット小説サイトについて』(翻訳ミステリシンジケート)2016年
青野繁治『八○后写手 80年代生まれ、新世紀 第一世代』(大阪外国語大学サイト内 青野研究室)
id:tamakino『電子も紙も。両方を読む1.5億人の中国読書人』(中華IT最新事情)2019年
id:machida77『中国の女性向けネット小説の武術を調べた』(火薬と鋼)2018年
id:machida77『中国のネット小説の武術を試しに調べた』(火薬と鋼)2016年
『中国人気ネット小説「全職高手」~記念画集発売で同人・コスプレが盛り上がる』(海阿姐のgooブログ)2014年
『ライトノベル海外翻訳事情 中国本土編(3)』(ライトノベル研究会)2012年
■日本語訳された作品
胡蝶藍『マスターオブスキル 全職高手』(リブレ)
起点中文網で連載された作品。題材はeスポーツ。なんでこんなモロ女性向けパッケージで出しちゃったのだろう……。
アニー・ベイビー(著)/泉京鹿(訳)『さよなら、ビビアン』
90年代末期に投稿された作品。2007年に日本語版が小学館から発売。
■有志による日本語訳
《盗墓笔记》の日本語訳 (※序盤のみ)
鬼吹灯~精絶古城 はじめに(※序盤のみ。ブログ:「上海の風」内にほかの部位も翻訳あり)
■一般流通している日本語の資料
大橋 崇行(編著)/山中 智省(編著)『小説の生存戦略 ライトノベル・メディア・ジェンダー 』(青弓社,2020年)
※日本のライトノベルを扱っている書籍だが、 朱沁雪『中国のネット小説事情――「起点中文網」のファンタジーカテゴリー「玄幻」を中心に』を収録。