GeoGebra 4.0の概要
2010年5月26日現在GeoGebra 4.0 のベータ版が利用可能です。
リリースノート抄訳
以下に2010年5月26日現在の上記リリースノートの抄訳を載せます。ツール名などの和訳は仮のものです。
新ツール
領域内の点 (多角形、円、楕円内部の点)
ボタン
テキストフィールド
ペン
表示スタイル
変更されたツール
新規の点 (多角形の辺上の点を作成可能)
新機能
一般的新機能
ワークシートのエクスポート
アニメーションGIFのエクスポート
コンパスツールの機能変更
整数のみを値にとるスライダー
「ファイル」->「開く」によりURLを直接開ける
ツールチップオプション
表計算での式や行列の表示改善
ab + 1 のような式の扱い (a*b+1 あるいは Distance[a,b]+1 と解釈もする)
FormulaText[matrix] の改善
csc(x), sec(x), cot(x), csch(x), sech(x), coth(x) とその微分をサポート
数式ビューでのShift-クリックが複数オブジェクトを選択
複素数の平方根、立方根、共役、偏角
表計算のコンテキストメニューの「データのインポート」オプション
自由なオブジェクトに対して、a = a + 1 や A = A + (1, 2) が可能になる
2桁以上のベキ (x22 や x-1)
多角形、線分、ベクトルをドラッグしたときもグリッドに吸い付く
LaTeX数式のほぼ完全な実装 (JLaTeXMath)
見出しでのLaTeX数式を使用
新しいオブジェクトの作図中の動的なグリッドへの吸い付き
入力バーなどで、かっこの対応を色で知らせる
sin2(x) や sin-1(x) のサポート
実験的な機能
表示 > 作図手順 > 表示 > マクロ名
陰関数による方程式 (x3y3 より低次)
スクリプティング
GeoGebraのすべてのオブジェクトは、スクリプトを持てます。スクリプトはGeoGebraのコマンドかJavaScriptの一方または両方です。例えば、画像や円といったオブジェクトはボタンの役割をすることができます。
特に、新しい機能であるボタンやテキストフィールドはスクリプトをサポートするためにあります。テキストフィールドに何かを入力してEnterを押せば、その入力は「%0」としてスクリプトに渡されますので、そのテキストフィールドに次のようなコマンドをスクリプトとして書くことができます:
text = "%0"
Text[%0,(3,4)]
JavaScriptの場合は「arg」という変数に渡されますので、次のようなコマンドが書けます:
ggbApplet.evalCommand('input="' + arg + '"');
リスト操作
<Object> ∈ <List> (要素が属するか)
<List> ⊆ <List> (部分集合か)
<List> ⊂ <List> (真部分集合か)
<List> \ <List> (集合の差)
CASビュー
http://geogebra.uni.lu/trac/wiki/GeoGebraCAS/Documentation
仮想Keyboard
(略)
コマンド
改良されたコマンド
CountIf が数値以外もサポート
eg CountIf[ x == (1,2), {A, B, C} ]
eg CountIf[ x == "hello", list ]
TableText[ <Matrix>, <String> ] が行列を囲むかっこを指定できるようになった。
eg TableText[{{1,2},{3,4}},"c()"]
Simplify[ <Expression> ] 分数式の約分の改良
Factor[ <Expression> ] とても改良された
(以下は項目名のみ記し内容はすべて略)
新しいコマンド