C 自動定理証明

2つの直線が平行であるか、垂直であるかだとか、ある直線と2次曲線が共有点を持つかどうかとか、ある点が直線上にあるかどうかなど、GeoGebraでは2つのオブジェクトの関係を判定できます。

右から3番目のツールボックスの「2つのオブジェクトの関係」ツールを選び、2つのオブジェクトを順にクリックすると、ダイアログに関係が示されます。

例えば垂直かどうか調べるとき、GeoGebraはまず現在の図の状態で垂直かどうかを調べます(上図では「数値的にチェック」と書かれています)。しかし、たまたま垂直なのか、上図のように(直径の円周角なので)常に垂直なのか知りたいことがあります。上図のように「詳細...」というボタンが表示されていればクリックすると、常に垂直かどうかの判定が表示されます。この判定はGeoGebra内部では、グレブナ基底を用いた代数的手法でなされています。

また、2つのオブジェクトの種類により、概ね次のような関係が判定できます。数値的にしか判定できない場合と、常に正しいかどうか判定できる場合があります。

記号の意味

    • 等 等しいか(線分、角度、多角形は数値として等しいか判定されることもある)

    • 上 点が別のオブジェクトの上にあるか

    • 交 交わるか

    • 垂 垂直か

    • 平 平行か

    • 接 接するか

    • 外 (多角形の)外周の上に点があるか

    • − 比較できない