千葉工業大学身体行動科学研究室では、人を対象とした研究を基本とし、生活環境や地域環境と身体活動・行動パターンとの関連性や、身体活動と身体機能との関連、あるいは食行動と肥満との関連など、人の健康増進に寄与する研究に取り組んでいます。そのため、研究目的に応じて測定手法は多岐に渡っており、様々な実験装置や機器を用いて計測・評価しています。最近では、子どもの出生時から思春期までの発育発達過程において、運動機能、身体組成、身体活動における相互の関連性について整理し、幼少期からアクティブライフを獲得するために必要な要素は何か?について様々な視点から追究しています。また、「行動分析学」「仕掛け学」「行動デザイン学」といった行動科学の考え方を取り入れ、人の健康に関連する行動変容についての仕掛けを考案し、その効果等を検証することにも取り組んでいます。
新習志野キャンパスにある人工環境制御室内にて、様々な環境的条件を整えて実施する運動生理学的実験が該当します。具体的には、運動負荷試験、食事(咀嚼)によるエネルギー代謝実験などがあります。
実験室などの制限された条件下ではなく、実際の運動やスポーツを実施する環境をそのまま使用して、様々な生理学的、運動学的な評価を行います。例えば、これまでにサッカー、ランニング、弓道、水上バイクなどのスポーツを対象としてきました。
日常生活下にあるヒトの行動に関連する事象を何ら制限することなく観察し、評価を行います。例えば、都市部と農村部の子どもの1日の行動量や、同一エリアの夏季と冬季の食事摂取量や身体活動量などを調査することなどが該当します。