【コラムニスト:引原有輝】2018.3.9
去る2月24日に、東京マラソン(42.195㎞)において16年ぶりに日本新記録が誕生しました。すっかり走ることに興味がなくなっている私ですが、高校時代の大先輩でもある高岡寿成さんの記録が16年ぶりに塗り替えられる瞬間に惜別の思いと興奮が交錯しながら中継を見ていました。レースは序盤から計画的なレース運びで圧倒的な走りをした設楽悠太選手(Honda)が2’06”11(日本新)で2位(日本人トップ)になりました。感動を与えるレース展開に、心から祝福したい気持ちになりました。
さて、この日本新記録が誕生したレースに関連して、2つの大きな話題が世間を賑わせました。1つは設楽選手への1億円の贈呈と、もう1つは彼の日本記録更新に一役買ったとされるナイキ社製のズームヴェイパーフライエリート(ランニングシューズ)です。ランニングエコノミーが4%改善されたとする研究結果(DOI 10.1007/s40279-017-0811-2)も報告されている革新的なシューズですが、実際に日本新記録が誕生したことにより、そのシューズがもたらす効果の信憑性が一層高まったと言えるでしょう。私もこのシューズの効果について、調べてみたくなりました。
写真『Nike Presents: 可能性から確信へ。大迫傑の速さとは? Vol.4 "新たな未来への扉"
by NIKE JAPAN』より