【コラムニスト:寺井遼平 】2020.8.11
コロナ禍の中,皆さんはいかがお過ごしでしょうか.少しでもおうち時間の助けになればと思い,このコラムを書いています.初めてコラムを担当させていただく寺井です.
皆さんは「今,なくなって困るものは?」と聞かれたらなんと答えますか?この便利な世の中,大半の人はスマートフォンと答えるのではないでしょうか.ガラケーでは駄目なのか?と聞いても「駄目だ」と答えるでしょう.私もその一人です.しかし最悪の場合,スマートフォンでなくても生きていくことは出来ます.本当になくなって困るのは「SNS」ではないでしょうか.
10年前は友達とメールでやり取りしていたことが信じられないほどに,現代に普及しているSNSは便利です.特に「LINE」,簡単な連絡からデータの受け渡しまで幅広く利用されています.その理由として,素早く簡単に情報の伝達が出来るというメールとの差別点があります.もともと「LINE」は災害時にお互いの安否をスムーズに知るためのアプリケーションです.既読機能が有名ですよね.それに加えて,グループ機能やスケジュール管理など様々なことが出来ます.このように便利なSNSですが,その利用方法が問題視されています.
問題視されているSNSは「LINE」ではなく「Twitter」や「Instagram」のような世界中の誰とでもやり取りが出来るものです.使い方が問題視されているとして挙げた2つのSNSに共通していることとして“実名で登録する必要がない”という特徴があります.TVや映画に出演している芸能人やタレント,作家などは実名で登録しているケースが多いですが,一人で複数のアカウントを所持し,それぞれ名前が違うなんて当たり前の世界です.これによって,顔が見えていないのを良いことに軽い気持ちで誹謗中傷をしたり,一方的に攻撃するという間違った使い方をしてしまう人が多く存在します.
とある芸能人の投稿にこんな趣旨の意見がありました.「SNSで顔を隠して人に暴言を浴びせることは卑怯だ.意見を言うなら私たちのように実名で登録して言え」というものです.私はこれに概ね賛成なのですが、少し違和感も覚えました.このSNSを利用するにあたって,実名での登録は義務付けられていないからです.すでにTVなどで名前と顔の出ている芸能人は実名で登録するでしょう.自らの宣伝になります.しかし,実名で登録しているから「偉い」「正しい」「正義」というのは間違っているのではないでしょうか.もちろん,誹謗中傷は悪ですが、SNSは自分の意見を言う場です,人と違ったことを言っても構わないと思います.人間は違う意見を持つことは当然です.しかし,他人に強要することはおそらく間違いです.「私はこう思います」という趣旨の分にするだけで印象が変わるでしょう.
さて,まとめとしてSNSは自分の意見を発信するコンテンツで,現代には欠かすことのできないものです.しかし使い方を誤ると,間違った情報に踊らされ,他者を傷つけてしまいます.また,自分の意見を人に押し付けるような使い方をしている人は文体を少し変えてみましょう.そうすればおのずと見た人も,あなたの意見ついて考え,自分の意見を述べてくれるでしょう.これが,正しいSNSの使い方だと“私は考えます”