【コラムニスト:高塚芽玖】2021.12.21
もうすぐ2021年も終了になりますが、皆さんはどんな1年をお過ごしになられたでしょうか。オリンピックが開催されたり、ワクチン接種が実施されたりと色々ありましたね。
寝て起きたら今日という日を迎える。
食事をする。
職場や学校に行く。
友達と話す。
きっと皆さんはこれらのようなことを当たり前だと思って生活をしているのではないでしょうか。 実際、私も当たり前だと思っていました。 ですが、今年8月に新型コロナウイルスに感染してその考えは変わりました。高熱が出たり、嗅覚や味覚がわからなくなったり、立っただけで目眩がしてしまい真っ直ぐ歩けなくなったりなどの症状が出て、死ぬかもしれないと本気で思いました。 美味しいと感じるはずのご飯を食べても味がわからない。 友達と会いたくても会えない。今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなってしまった。その時、悲しさと悔しさの感情が溢れたと同時に「ご飯を食べて美味しいと感じるのは素晴らしいことなんだ」、「友達と会う約束をして会えるのは幸せなことなんだ」と実感させられました。今まで当たり前だと思っていたことに対して、当たり前のことではないと価値を感じられるようになったのです。「明日、地球が爆発するかもしれない。」「 明日、大切な人と会えなくなるかもしれない。」大袈裟かもしれませんが、これらのことを想像してみてください。きっと、当たり前だと思っていたことに対して当たり前ではない、幸せなことであると認識することができるのではないでしょうか。このコラムを読んだ方が当たり前の大切さをおわかりいただけましたら幸いです。