共知塾・第回(2022/0914・水

三田キャンパス西校舎3F 532教室

2022年9月14日(水)に、第4回共知塾を開催いたしました。

三田キャンパスの会場とオンラインから、多くの方にご参加いただきました。

第4回は、笹原和俊氏、浦本直彦氏による講演が行われました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

前半 笹原 和俊氏(東京工業大学)

タイトル

計算社会科学と社会イノベーション

概要

情報技術の発達によって人間行動と社会現象の詳細が記録・蓄積されるようになりました。このようなビッグデータには、人々が発する顕在的シグナル(バースト、エンゲージメント、情報拡散)や潜在的シグナル(雰囲気、感情、暗黙知)などの多様な情報が存在し、そこには社会問題を解決するヒントも潜んでいます。本講演では、研究事例を交えながら、ビッグデータを計算社会科学の手法で分析・モデル化して、社会イノベーションにつなげる方法について議論します。

プロフィール

2005年、東京大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。現在、東京工業大学 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 准教授、神戸大学 計算社会科学研究センター リサーチフェロー、国立情報学研究所 客員准教授。理化学研究所BSI研究員、日本学術振興会特別研究員PD、名古屋大学大学院情報学研究科講師等を歴任。また、カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員、インディアナ大学客員研究員、JSTさきがけ研究者を務めた。専門は計算社会科学と社会イノベーション。主著に『フェイクニュースを科学する 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ』(化学同人)。

半 浦本 直彦氏(三菱ケミカルグループ株式会社

タイトル

人と技術の協調を目指したデジタル変革

概要

人工知能 (AI) やデジタルトランスフォーメーション (DX)という言葉が、一般的なメディアに登場するようになり、企業においてもデジタル技術を活用したビジネス変革が大きな注目を集めている。予測できない大きな変化に直面する中で、正解のない状況でも適切な判断を下していくためには、単にデジタル技術を導入するだけでは不十分であり、人や組織そのものを変革し、技術と強調しながら深化と探索を続けていく必要がある。本講演では、企業におけるDXの取り組みを紹介しながら、企業変革における人間と技術の協調について議論する。

プロフィール

1990年九州大学修了、同年日本IBM入社、東京基礎研究所において、自然言語処理、Web技術、情報セキュリティ、クラウドなどの研究開発に従事。2000年、九州大学より博士 (工学) 授与。2016年、Bluemix Garage Tokyo CTO。2017年、三菱ケミカルホールディングス入社、人工知能やIoT技術を活用したデジタル変革を主導。2020年4月より同社執行役員 Chief Digital Officer。国立情報学研究所客員助教授, 情報セキュリティ大学院大学連携教授, 情報処理学会理事などを歴任。2018年より人工知能学会会長(2020年6月まで)、2020年より情報処理学会フェロー。

2023年度 年間スケジュール

開催日程 (16時-18時)※最長19時

4月27日 三田・東館6階G-Lab(三宅 陽一郎氏, 栗原 聡氏)

5月26日  三田・東館4階オープンラボ(髙屋 英知氏, 中西 泰人氏)

6月21日  三田キャンパス(稲見 昌彦氏, 和泉 潔氏)

7月20日  三田キャンパス(須賀 聖氏, 山本 仁志氏)

9月22日  三田キャンパス(SFVプロジェクト最新研究発表)

10月25日  三田キャンパス(安藤 寿康氏, 吉村 公雄氏)

11月17日  三田キャンパス(大屋 雄裕氏, 稲葉 通将氏)

12月21日  三田キャンパス(秋山 英三氏, 王 亜楠氏)

1月24日  三田キャンパス(人工知能学会・倫理委員会メンバー討論会)

2月22日  オンライン開催(鳥海 不二夫氏,学生セッション)