様々な言語活動や文化・文献に興味関心を持って向き合い、思考力や探究心を深めたり、人間の心情理解に努めたりしながら、それを実際の生活に活かしていこうとする生徒。
・言語文化を広く深く理解できるように、読解力を豊かにし、特に鑑賞力や批判力を伸張させ、その読解の範囲も、現代文と並んで古文や漢文にまで拡充させてほしい。
・現代の国語生活に対する適応や改善ができるように、いっそう的確に効果的にことばを使用しうる能力や態度を養ってほしい。
・ことばの理解や表現をよく意識して正確なものとするために、また現在および将来にも必要な国語の教養を高めるために、各種の言語知識を身につけさせたい。
本校では現在、1年生が「国語総合」、2・3年生が「現代文B」と「古典B」とを必修科目として履修しています。また、3年生は自分の希望や進路に合わせて、「国語表現」や「精読古典(学校設定科目)」を選択することもできます。
このページでは、教科教育での取り組み事例を紹介します。
学びをより広がりのあるものにしていくために、ここ数年、教科・科目等を横断した授業を試みてきました。過去の授業実践に関する資料(研究紀要オンライン資料)には、下のリンクからとべます。
・2016年度(学校図書館司書教諭との協同授業)
古文と漢文の知識を融合させた深い学び ─『枕草子』「雪のいと高う降りたるを」を題材として─
さて、本校の生徒は、「グローバル探究(Ⅰ・Ⅱ)」の授業で、SDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)に関するテーマ学習および課題研究に取り組んでいます。本年度、2年生「現代文B」では、「グローバル探究Ⅱ」の課題研究をサポートできれば良いなぁと思いながら授業を構成しています。研究テーマを考えるヒントとして、SDGsに関する評論文や新聞記事を扱ったり。先行研究を多読する必要性を実感してもらえるよう、複数の資料を比較読みして、同じ物事でも専門分野によって見る角度が異なることを確認・検討してみたり。こういった取り組みが、探究活動に向かう姿勢を育むことに繋がることを願いながら授業をしています。
また、学校図書館の利用促進に向けて、1年生の「国語総合」では、ビブリオバトルを開催しました。自分の好きな本をクラスメイトに生き生きと紹介する姿が、心に残りました。小中学生の間にはよく読書をしていた生徒たちも、高校生になると時間的な余裕が少なくなり、読書時間が減ってしまっているようです。国語科の授業が、豊かな読書生活につながる一助となりますように。
Google Classroomや電子黒板など、ICTを活用した授業実践例をまとめたサイトには、下のリンクからとべます。特に、2021年度入学生(現1年生)は、Chromebook(クロムブック)を1人1台購入しているため、様々な活用の可能性が広がっています。
また、新型コロナウイルスの影響により、家庭でオンライン授業を受けている生徒へのサポートにも、ICT機器の活用が有効です。授業の様子をライブ中継したり、オンラインで資料配布したり。授業中にGoogleスライドに各自の意見を書き込んで共有するなど、学校にいても家庭にいても、「一緒に授業に参加できる」環境を提供できるよう、工夫と改善をはかって研鑽中です。