本校がある多賀城市には国府多賀城があり、古くから文化が栄えていました。歴史学の他にも、多賀城市が進めた企業誘致によって企業との連携が可能になり機械工学、材料科学等が学習できます。さらに隣接する塩竈市や七ヶ浜町には水産資源から食品科学や海洋学、大郷町では令和元年台風19号による吉田川氾濫とその被災からの復興事業から土木工学や都市計画、大崎市鹿島台では旧品井沼に生息していたシナイモツゴの保護等から環境学等、宮城県内には多くの学習資源があります。
これまで災害科学科を中心とした巡検(フィールドワーク)を実施してきましたが、普通科においても課題発見力や課題解決力等の課題研究の基本的な資質・能力育成を普及させようと、令和4年度に試験的に実施しました。本校の強みである地域の学習資源の活用を存分に生かした事業です。これには研究機関や各役場をはじめ、商工会議所、各企業、各団体や地域の方々の協力無しでは実施できません。
この取り組みを通して、普通科においても課題解決プロセスを学ぶことができます。体験的な学びによって、学習をさらに加速させ、人とくらしを守る科学技術人材(Communicator)としての一歩を踏み出します。