仮説
「学習のねらい」,「指導方法」,「成果」を,多様な形成的評価方法を体系的に組み合わせた「評価システム」により評価し,複数の観点からつなげることにより,複雑な課題に取り組む生徒の変容を可視化でき,学びの各過程において育成したい資質・能力である,科学的思考力,科学的探究力,問題解決力の変容を多面的に捉え,指導と評価の一体化を図ることができる。
成果
テキストマイニングによる行事(巡検)の評価
KH Coderを用いたテキストマイニングによって,災害科学科の各種巡検・研修において生徒の変容を捉え,各取組が生徒の変容にどのように寄与したのか,巡検等の目的に準拠したものであったのかを評価する方法の開発に取り組んだ。
(方法)
①巡検・研修の目的を明確化し,その取組を通してどのように変容してほしいかを想定しながら質問項目を作成する。
②作成した質問項目について,実施の前後に生徒を対象として自由記述形式で各項目についての考えや
知っていること・感じていることを記入させる。災害科学科は各個人でタブレット端末を有しているため,Microsoft Formsを利用してアンケートを回収した。
③回収したデータをKH Coderを用いて分析する。防災・減災・復興に関する用語の中には,特殊なものも多いが「都市型津波」「垂直避難」などの用語はデータのクレンジングの際に強制抽出できる文字として処理をした。