種がついたままでも紡げますが、紡ぎにくいので、タネと繊維に分けます。
量が少なければ、少しずつ手でやってみましょう。
量が多くてもまずは手で少しだけやってみましょう💦
綿繰り機を購入の際の参考に書いた記事もありますが、情報は少し古いかもしれません。
綿が大量にあると、綿繰りだけでひと仕事。
これから綿を栽培して活用しようという方は覚悟して。余分に作り過ぎないようにご注意を。
綿の実ひとつから糸を紡ぐ作業ひと通りの動画(本編)
綿摘み以降の作業をまとめた動画です(→ショート版)
種と分けた繊維をそのまま紡いでもイイのですが、教科書的には次はカーディング。
カーディングとは、糸が紡ぎやすいように、綿の繊維の密度を均す、揃える作業。
「繊維の流れを整える」と言われることもありますが、綿は繊維が短いので、繊維の向きはあまり関係ないかと。
手で種を外した場合はそれほどでもありませんが、綿繰り器のローラーを通り抜けた繊維は、密度が偏っています。固まっていたり、繊維の中空がつぶれていたり。
これを2本のブラシで梳いたり、弓で弾いたりすることで密度差を少なくし、中空に空気を含ませ、天然の撚りを取り戻していきます。
実際の動きは動画をご覧いただく方がよいと思います。
🌿機械でカーディングされた製綿を、シート綿などと言います。
一つの品種だけでキロ単位の繊維があれば、請けてくれる製綿所もあるようです。
シート綿を購入して紡ぐのは、とても楽に感じる一方、少し物足りない感じも…。
篠綿(しのわた)・篠巻・じんき・よりこ
シート綿や、カーディングの済んだ繊維は、紡ぐときに持ちやすい大きさに筒状に巻きます。
この状態を篠巻とか篠綿とかじんき・よりこなどと言います。
ここまでの出来が、紡げる糸の状態を左右するともいえるので、上手くいかない場合は、ここまでの過程もいろいろ試してみましょう!
綿の糸紡ぎで大事なのは、撚り具合と引くタイミング。繊維の繋がりと、その繋がりが離れる時の手応えを感じること。
逆にその手応えと撚り引きの加減さえ身についてしまえば、カーディングしない繊維からも、それなりの糸を紡げるようになるでしょう。
これも動画を見ながら練習していただく方が判りやすいかと思います。
🌿綿を紡ぐ道具で代表的なモノは、スピンドル・糸車です。
初めて紡ぐ練習にはお値段やお手軽さから言ってもスピンドルになるかと思います。
手作りもできますが、回転がスムーズなこと、処分のことなども考えて作られますように。
紡いだ糸がたまったら綛上げ(かせあげ)。糸の全長が判るし、この後の作業がしやすくなります。
綛とは輪の状態にした1本の糸。1周が同じ長さにできるならどんな道具を使ってもOK。机の縁とか椅子の足とか…。「綿の実1つから~」の動画では牛乳パックを、Shorts動画では瓶に巻いています。
つるつるしていて糸が引っかからない構造のモノを探してみましょう。
綿の手紡ぎ糸の撚り止め方法とその仕組み
繊維を撚り集めてできた糸は、強制された撚りを自然に戻そうとします。糸の状態の形を繊維に覚えこませるために、水分を滲み込ませ、糸を張って乾燥する。これが撚り止めです。
具体的な手順は、綛揚げした糸を水から煮て、糸全体に水分が滲みわたったら、絞って糸を張って干して終わり。
その綿、精練は必要?
汚れ落としと称して石けんやアルカリ剤を入れて煮る精練は、以下の場合以外、不要だと私は考えています。
畑に長期放置され汚れた綿
機械製綿の綿(機械油等の汚れ・輸入綿も)
機械紡績の糸(同上)
洗いすぎて、綿の繊維を保護している天然の油を落としたくないし、油が残っている方がすべりがよく、織りや編みなどの作業もしやすいのでは?。染色やアルカリによる色変化を期待する場合なども、少量で試してみて、本当に必要かどうか、比較検討するとよいかと思います。
紡げた糸が単糸。2本の単糸を撚り合わせたものが双糸です。撚り合わせる方向は紡いだ時と逆。単糸の撚りが戻る勢いを利用すると判りやすいです。
「綿の紡ぎ方」動画にその部分もあるので、文字でよくわからない場合は見てみてください。
双糸にすると…
基本的に強度が増す
太さが多少平均化
太くできる
羊毛と違って繊維が短い綿では、羊毛のようなふんわり太めの糸を作るのは少し難しいのですが、数本の糸を撚り合わせれば、とりあえず太い糸にはなります。
太さと強度が必要な場合や、編み物に使う場合等は双糸(または三子撚り以上)が向いていると言えるかもしれません。