大学院で研究したため、シダ植物の発生と環境応答は専門です。シダ植物の精子の観察、葉緑体の光定位運動の実験は、他では行っていない実験だと思います。
葉緑体の光定位運動(3年生撮影)
葉緑体は強すぎる光を当てると光吸収を減らすように逃げ、暗くすると光合成を上げるため光に集まります。前葉体に光を当てると配置が10分程度で変わるのを観察できます。
シダ植物の精子(2年生撮影)
シダやコケは花をつけないで精子が泳いで受精します。シダ植物のカニクサでは、造精器を誘導する物質がわかっているので、造精器をたくさんつけた前葉体を作らせることができます。学生実験では、この前葉体を観察することによりシダ植物の精子が泳ぐ様子を観察できます。