担当者・協力者白石哲也(山形大学)・佐藤兼理(神奈川県立歴史博物館)・橋口豊(横浜市歴史博物館)・特定非営利活動法人舞岡・やとひと未来・横浜市環境創造局南部公園緑地事務所

所在地:神奈川県横浜市戸塚区舞岡町1703 (http://www.maioka-koyato.jp/)

遺跡情報:舞岡公園の周囲には明治学院大学横浜キャンパスの建設時に、中期後葉の集落跡である上倉田遺跡が見つかっている(戸塚上倉田遺跡調査団 1982)。また最近では、横浜市ふるさと財団によって調査された後期の集落跡の舞岡熊之堂遺跡などもあり、舞岡公園(谷)を中心に弥生・古墳時代の集落が点在する。

実験概要:舞岡公園を管理する横浜市環境創造局南部公園緑地事務所や指定管理者(特定非営利活動法人舞岡・やとひと未来)と2021 年度~ 2022 年度に計 5 度の協議・打合せ現地調査を行った。 結果、舞岡公園内宮田保護区を候補地とした。 宮田保護区は小規模な谷戸であり、上部から少ないながらも水流が確認でき、かつては近隣住民による小規模な水田が営まれていたと言われる。 さらに、水田周辺に生える植物、水田内の貝類や魚類の利用などを念頭に置き、今後、植物相・生物相の変化についても観察していくことになった。 

 2023年1月10日に宮田保護区の測量を実施した。

 3月8日は静岡県登呂遺跡・愛知県朝日遺跡より助力をいただき、水路・ため池の造成を行いながら木製農具での掘削を試みた。 「弥生田んぼの名称で来園者への周知も開始した。

 5月12日・6月30日は水路・ため池の造成と土中の根切り作業を実施した。

実験水田の場所

最近の実験状況

 2023年110

現地を掘削しながら状況を確認

 2023年3月8日

水路・ため池の掘削作業の様子

田下駄による歩行実験の様子

 2023年630

根切りの様子

水路・ため池の造成