X(旧Twitter)の運用に関する基礎知識と、アカウントを効果的に成長させるための戦略について解説します。
国内で約4,500万人、世界全体では3億3,300万人以上が利用しているSNSです。140文字以内のテキスト(ポスト)を投稿するプラットフォームで、「リポスト」機能による拡散力の高さが特徴です。趣味や興味で繋がるため、知らない人とも交流しやすい点がポイントです。
ポスト :投稿されるテキスト、画像、動画など。140文字まで投稿可能
タイムライン :最初に表示される画面
フォロワー :自分のアカウントをフォローしているユーザー
リプライ :ポストに対して返信する機能
いいね :投稿に共感を示す機能
リポスト :気に入った投稿を自分のタイムラインに流す機能
引用ポスト :他人の投稿にコメントを付けて投稿する機能
ブックマーク :気になる投稿を保存する機能
表示回数 :特定のポストが表示された合計回数
スレッド :複数のポストを繋げて投稿する機能
ハッシュタグ :「#」を付けたキーワード。共通の話題の投稿を見つけやすくする
メンション :ポストを特定のユーザーにメッセージを送る機能
X(旧Twitter)では、ユーザーのタイムラインに表示されるポストはアルゴリズムによって決定されます。大きくわけると下記の通りです。
候補ツイートの選出: ユーザーがフォローしているアカウントから750件、フォローしていないアカウントから750件、合計1,500件のツイートが候補として選ばれます。この選出は、ユーザーの過去のエンゲージメントや興味に基づいて行われます。
ランク付け: 選ばれた1,500件のツイートは、AIによって関連性が予測され、スコアが付けられます。ポジティブなエンゲージメント(いいねやリツイートなど)が高いツイートは高評価を受けます。
フィルタリング: ランク付けされたツイートは、ネガティブなフィードバック(ブロックやミュートなど)を受けたものや、同一アカウントからのツイートが多すぎるものが除外されます。最終的に残ったツイートがユーザーのタイムラインに表示されます
ユーザーのアクションに基づいて投稿の表示順序を決定する重要な要素です。このモデルは、特定のユーザーアクションに対して異なる重み(Weighting)を設定し、その合計スコアによって投稿の優先度を決めます。
Weightingモデルの仕組み:Weightingモデルは、ユーザーのエンゲージメントやアクティビティに基づいて、各投稿にスコアを付与し、そのスコアに応じて投稿の優先度を決定します。以下は主要なユーザーアクションとその重みです。
リプライ: 13.5ポイント
リプライへのエンゲージメント(いいね、リツイートなど): 75ポイント
ポストへの「いいね」: 0.5ポイント
リツイート: 1ポイント
ポストをクリックして2分以上留まる: 10ポイント
プロフィールを確認してからの「いいね」やリプライ: 12ポイント
ネガティブフィードバック(ミュート、ブロックなど): -74ポイント
ポストを報告する:-369ポイント
X(旧Twitter)のアルゴリズムは、ポストの価値が時間の経過とともに減少する仕組みを持っています。具体的には、ポストが投稿されてから6時間ごとにその価値が50%減少するという設定がされています。このメカニズムは、ユーザーが常に新しい情報を受け取れるようにするためのものです。
X(旧Twitter)では、1つの投稿に対して推奨されるハッシュタグの数は2つまでです。過剰なハッシュタグを使用すると、スパムと見なされる可能性があり、逆にリーチが減少することがあります。公式ガイドラインでも、関連性の高いハッシュタグを厳選することが推奨されています。
影響力のあるアカウントへの積極的な絡み:興味関心が近い、影響力のあるアカウントの投稿を引用リツイートし、積極的に絡むことで、そのアカウントのフォロワーに存在をアピールする。積極的にリプライを送ったり、他のユーザーのツイートに反応することで「アクティブユーザー」を獲得する。好感触を得られたアカウントはリスト化し、継続的に関係を築く。
効果的な「いいね」戦略:興味のあるアカウントや投稿には、2回以上「いいね」を押すことで相手に気づいてもらいやすくする。
ジャンル選定と統一:発信するジャンルを明確化し、一貫性を保つことで、興味関心が近いユーザーを集めやすくする。
独自コンテンツの発信: 引用リツイートだけでなく、自身の意見や情報を発信することで独自性を出す。
エンゲージメント獲得のための企画:質問を投げかけたり意見を求めるツイートで、ユーザーからのリプライを促す。
定期的な分析: 分析ツールでインプレッション数やエンゲージメント率などを確認し、改善を繰り返す。
引用リツイートの活用: 影響力のあるアカウントの投稿を引用リツイートし、自分の意見や感想を付加して投稿。
リプライの促進: 質問を投げかけるなど、ユーザーからのリプライを促すような投稿を心がける。
画像・動画の活用: 画像や動画を含む投稿は、ユーザーの目に止まりやすく、エンゲージメント率向上に繋がる。
FF比の調整: フォロー数がフォロワー数より極端に多くなると、アカウントの評価が下がる可能性があるため、フォロー数の調整を行う。
リスク回避: 不自然なフォロワー増加や自動化ツールはアカウント凍結のリスクがあるため、使用しない。
外部リンク:返信またはプロフィールに配置するのが最適。
X(旧Twitter)を効果的に運用するためには、アルゴリズムを理解し、ユーザーのエンゲージメントを高める戦略が不可欠です。まずは、紹介した戦略の中からできることを少しずつ試してみましょう。中長期的な視点で改善を続けていくことに課題がありましたら、ご相談ください。
プロフィール
フリーのウェブマーケティングディレクター
愛知県一宮市に在住。ウエブ広告やSNSの運用代行・アクセス解析で企業の成長を支援。
中小企業様の成長をサポートしたい!そんな想いで活動中。元大手求人サイトで培った経験と実績を活かし、伴走型で企業支援します。