企業側が応募数を確保するために使われる釣り原稿。その内容を深堀りしていきます。
条件が良すぎる: 給与や待遇が市場相場よりも明らかに高い場合、釣り求人である可能性があります。例えば、未経験者に高時給を提示するようなケースです。
業務内容が曖昧: 求人情報に具体的な業務内容が記載されていない場合、釣り求人の可能性があります。詳細が不明確であったり、問い合わせても具体的な回答が得られないことが多いです。
長期間掲載されている: 実際には採用が行われていないにもかかわらず、同じ求人情報が長期間にわたり掲載され続けることがあります。これは、広告としての役割を果たしています。
応募者への対応が悪い: 応募後の連絡が遅れたり、質問への返答が曖昧であったりする場合も釣り求人の兆候です。実際には存在しない求人なので、適切な対応ができないことが多いです。
求職者を登録させることが目的: 釣り求人は、求職者を自社の派遣登録に誘導するために利用されることがあります。登録後に他の求人を紹介する形で、実際には希望していた仕事とは異なる案件を提案されることがあります
求人原稿は色んなメディアで掲載が可能です。例えば、求人メディアといっても大手の総合求人サイトもあれば、専門系の求人サイト、ダイレクトリクルーティング用サイトと様々。これにSNSや自社の採用サイトを含めると求人情報の掲載状況を管理するのも一苦労です。
定期的に掲載メディアの求人原稿をチェックしていたら気付く事も多いですが、掲載メディアの掲載期限がそれぞれ異なるため確認は不定期になりがちです。そのため、管理が煩雑化してしまい本来は非掲載する求人原稿を掲載したままとなり、応募者の問い合わせで気づくこともあります。
求職者の就職や転職の活動は時間と労力をかけることが多いです。もし、面接まで進み、面接場所へ移動していたら交通費などお金の負担もあります。もしかすると、他企業の予定より優先して時間と労力をかけている場合も。そうした先が釣り求人だとしたら、求職者の色んなものが無駄に終わってしまいます。
求職者へ正しい情報を伝えるため、求人原稿は最新状態を保ちましょう。そのためには、求人原稿の掲載先・募集内容・掲載開始日と終了日と更新日など管理していきます。中小企業ならエクセルやGoogleスプレッドシートなどでも良いですが、管理が煩雑化するなら採用管理システム(ATS)を導入も検討しましょう。
釣り求人原稿は、応募数を増やしたいと思い行われることもあれば、求人原稿の掲載情報の管理が煩雑化して発生することもあります。いずれにしても、求職者の時間・労力・お金の負担を無駄にしてしまいます。求人掲載メディアの掲載期間・求人情報の修正があった際は一貫性を保つようにしましょう。
プロフィール
フリーのウェブマーケティングディレクター
愛知県一宮市に在住。ウエブ広告やSNSの運用代行・アクセス解析で企業の成長を支援。
中小企業様の成長をサポートしたい!そんな想いで活動中。元大手求人サイトで培った経験と実績を活かし、伴走型で企業支援します。
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