リクルートは2024年9月18日 リクナビβ版を発表。2027年卒以降の就職予定の全学年や既卒生を対象としています。今後、2025年1月までに機能を追加される予定です。利用者側・掲載側からみた変更点をメリット・デメリットを見てきましょう。
全学年対象のサイトへの変更 新しい『リクナビ』は、2027年卒以降の全学年(大学院生、大学生、短大生、高専生、専門学校生、外国人留学生)を対象としています。これにより、低学年からキャリアについて考える機会が増え、早期の自己理解を促進します。
コース単位での情報提供 従来の企業単位から、具体的な職種や仕事内容に基づいた「コース単位」での情報提供に変更されました。これにより、学生は自分の希望に合った仕事を見つけやすくなります。
レジュメ機能の導入 学生は質問に答えるだけで、自身の強みや希望条件を登録できる『レジュメ』機能を利用できます。これにより、企業に提出可能なプロフィールを簡単に作成できるようになります。
レコメンドフィード機能 学生は過去の閲覧履歴に基づいておすすめのインターンシップや求人情報を見つけることができる『レコメンドフィード』機能を利用できます。
ガクチカAIアシスタント 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)の素案を生成AIを利用して自動作成する機能が搭載され、自己理解を深める手助けをします。
クリック課金型への移行 インターンシップや求人情報の掲載時に発生する費用が、従来の掲載課金型からクリック数に応じたクリック課金型に変更されました。これにより、企業は実際に学生から関心を持たれた場合のみ費用が発生するため、採用コストの最適化が図られます。
コース単位での詳細な情報発信 企業は「コース単位」で情報を掲載することで、より具体的な仕事内容や職種について伝えることが可能になりました。
データ分析による効果的な採用活動 新しいシステムでは、企業が得られるデータ分析機能も強化されており、どの求人情報がどれだけクリックされたかなど、詳細な分析が可能です。これによって、企業は採用戦略をより効果的に調整できます。
企業にどんなメリットとデメリットをもたらすか、以下にその詳細をまとめます。
クリック課金型の採用コスト最適化 企業は学生が求人情報をクリックした際のみ費用が発生するため、無駄なコストを削減できます。
コース単位での情報掲載 職種や仕事に基づいた情報提供が可能になり、学生とのマッチング精度が向上します。
新機能による利便性向上 『レジュメ』機能や『ガクチカAIアシスタント』により、企業は多様な学生プロフィールを得られます。
早期接点の確保 全学年を対象としているため、企業は早期から学生との関係構築が可能です。
クリック課金モデルのリスク 予算管理が難しく、興味を示さない場合に無駄なコストが発生する可能性があります。
企業情報が乏しくなる コース単位での情報掲載により、企業情報が薄れ企業理念や文化が伝えづらくなる可能性があります。
競争の激化 多くの企業が同じプラットフォームで競争するため、特に中小企業は目立ちにくくなる可能性があります。
新機能への適応 新しい機能やシステムへの適応には時間とリソースが必要です。
クリック単価の算出 今までのデータと掲載費用を元にクリック単価を算出しましょう。毎月掲載していた際は、毎月のクリック単価も調べましょう
クリック課金用予算 掲載課金型の予算を使った場合、同等程度のクリック数(閲覧数)が得られるかです。人気の職種や仕事内容の場合、クリック数は少なくなる可能性が高いです。また、運用型広告でクリック単価の上限や新卒採用時期によるクリック単価の高騰も考えられるので予算を多めに確保できるか確認しましょう
コース単位の情報 コース毎に原稿を用意する際にどんなコンテンツを用意したら良いか分からないと悩むことが考えられます。今までは企業情報を入れることで何となく仕事内容を伝えられたことを明確に伝えましょう
他メディアの情報拡充 コース毎に原稿を用意でき、仕事内容に関する情報を拡充が出来ますが企業情報は欠ける可能性が考えられます。その際、他メディアで情報を補完できるよう情報を拡充しましょう。オウンドメディアで企業理念や求める人物像、SNSでコース毎に対応する先輩社員の紹介などしていきましょう
リクナビ β版 の発表で掲載課金からクリック課金へ変更は確定しています。リクナビへの掲載予算が変更できない場合は、コース単位のや他メディアで情報拡充を図り、クリック単価を抑えて採用できないか試行錯誤が必要になります。運用型広告が未経験の際はお力添え出来ると思いますので、お問合せやご相談ください。
プロフィール
フリーのウェブマーケティングディレクター
愛知県一宮市に在住。ウエブ広告やSNSの運用代行・アクセス解析で企業の成長を支援。
中小企業様の成長をサポートしたい!そんな想いで活動中。元大手求人サイトで培った経験と実績を活かし、伴走型で企業支援します。