中小企業は業務の兼任に伴い、リソースは慢性的に不足している状況が多く見られます。少しでもリソースに余裕を持つためにはどうしたら良いかお伝えします。
中小企業でも売上計画があり、その中には人件費があります。また、今いるメンバーのライフステージに応じて人員の増減があり、売上に必要な人員が見積もられ、採用計画が作られます。今、手元に採用計画がないならすぐ入手や共有してメンバーが触れられるようにしましょう。採用計画に含まれる内容として主に6項目あります。
採用するポジション:現状の経営課題や売上目標を達成しようと考えた際に必要なポジションが何処か
採用する人物像:ポジションで活躍する為のスキルを言語化
採用活動の予算:有料媒体掲載・イベント参加費・パンフレット制作など採用活用に必要な予算をまとめます
採用に使う媒体:オンライン・オフラインでどのような媒体に掲載するか選定します
採用カレンダー:毎月の主な活動内容が記載されているカレンダー
アピールポイント:応募者が他社と比較した際のアピールポイントをまとめます
採用計画を実行するにあたり、いくつかポイントがあります。よくあるものから意外なものもあるので見直してみましょう。
東京と大阪に採用担当者が在籍してそれぞれ活動している状況です。予算や情報が分散してると使えるリソースが少なくなります。採用担当者が複数人いる場合は共有できる箇所は積極的に共有して利用できるリソースを圧迫しないように工夫しましょう。
過去の面接率や採用率などを元に考えた際、母集団形成を担保したく量を重視したくなります。母集団形成の人数を確保しようと意気込みが強いと、人物像が多少ズレても候補者として入れてしまいます。その後、ミスマッチが多くなり多くなり、面接対応の時間に追われてしまう状況に至ります。人物像を明確にして適切な情報を発信・掲載をここがけていきましょう
オンライン・オフラインともに有料広告を掲載後、はやく応募が欲しいと思うのは自然なことです。ですが、短期間で採用に至るケースはまれです。リファラル採用や社長自らが求職者を募集して採用経路を工夫すると短期採用が期待できます。一般的には中小企業が有料掲載すると、認知から始まります。
ポジション毎のコンテンツを用意しましょう。イベントやフェアの日程をはじめ、ポジションに就いてからどんな研修があるのか、キャリアアップのイメージ、職場の雰囲気、福利厚生の内容など応募者が知りたい情報を可能な限り網羅して掲載。画像だけではなく、インフォグラフィックや動画を活用していくと良いでしょう。
求人情報を継続的に掲載していくうちに更新が停滞することもあります。定期的にメンテナンスして、求職者の目に触れる機会を獲得しましょう。
採用活動は数週間で終わる事もあれば数ヶ月以上の活動です。場合によっては年間通じての活動にもなります。そんな中で配慮したら良い点をあげます。
採用活動が上手くいかない場合、主に求人内容を変更する事が多いです。求人内容を変更した際は、すべての情報が揃っているか確認しましょう。
求職者は求人媒体やホームページ以外にSNS経由で情報を収集します。求人媒体やホームページに掲載にとどまらず、公式SNSでも伝えましょう。SNSではスケジュール設定を活用すると作業が定型化しやすくなります。
リットリンクをはじめとするSNSリンクまとめサービスは、ホームページやYoutube・X(旧:twitter)・Instagramなどをまとめて掲載できて離脱防止になります。一方で更新が見落としされやすい箇所でもあります。最新情報が公開された時にはこれらのサービスも情報を更新しましょう。
企業で慢性的に陥りがちなリソース不足。そんな中、人材不足の対応するには採用計画を共有する大切さをお伝えしました。他にも、運用のポイントや配慮する点をまとめました。こうしてみると採用担当者が一人で全てを兼任するのは難しいので、周囲のメンバーに協力して頂きましょう。
プロフィール
フリーのウェブマーケティングディレクター
愛知県一宮市に在住。ウエブ広告やSNSの運用代行・アクセス解析で企業の成長を支援。
中小企業様の成長をサポートしたい!そんな想いで活動中。元大手求人サイトで培った経験と実績を活かし、伴走型で企業支援します。