年々難しくなる人材採用。それに伴い、求人メディアはどう変化してきたのでしょうか。
求人メディアの掲載料金は、2023年8月31日から2024年9月29日までの間にいくつかの変化が見られました。一般的に、求人広告の費用は媒体やプランによって異なりますが、以下のような傾向が確認されています。
新卒採用: 新卒採用における求人広告費用は、2023年には約100万円から300万円程度、2024年も同様の範囲で推移しています。
中途採用: 中途採用の求人広告費用は、2023年には約20万円から100万円/月程度、2024年もこの範囲内で変動しています。特に、2023年の中途採用広告費は117.9万円とされており、2024年には142.1万円に増加しています。
アルバイト採用: アルバイト採用の場合、掲載料金は2万円から40万円/月程度、この価格帯も大きな変化は見られません。
これらの情報から、求人メディアの掲載料金は全体的に上昇傾向にあり、特に中途採用においては顕著な増加が見られます。また、企業によっては新しい採用手法を取り入れることでコストを最適化しようとする動きもあります。
1.従来の掲載課金型:求人広告を掲載する際に一律の料金を前払いするモデル。採用が成功しても追加料金は発生しない。
2.成果報酬型の台頭:採用や応募が決まった段階で料金が発生するモデル。企業のリスクを軽減しやすい。
3.ハイブリッド型の登場:掲載課金と成果報酬を組み合わせたハイブリッド型も登場しています。例えば、初期費用+成果報酬の形式。
4.新しい料金モデル:年間契約のサブスクリプション型、クリック課金型。
求人広告の料金形態には、掲載課金型、成果報酬型、クリック課金型などがあります。掲載課金型は先行投資型であり、多くの企業がこの方式を選択しています。一方で、成果報酬型は応募や採用が発生した際にのみ料金が発生するため、リスクを抑えた運用が可能です。
リクルートは2024年9月18日リクナビβ版を発表。掲載課金型からクリック数に応じたクリック課金型に変わることに。今後、新卒の採用単価の掲載料金の幅がどう変化するか注目です。
料金形態の種類が増え、採用マーケティングの手段は多様になりました。成功事例もネットに溢れています。でも、実際の現場ではうまくいかない事も多くあります。理由としては、就活生や就職希望者がどのように行動するかを仮説や設計をせず、媒体を選択し運用することが考えられます。まずはカスタマージャーニーを作ってみましょう。カスタマージャーニーを作成後、それぞれのシーンで接触する媒体を配置。媒体毎の特徴に応じて一次情報となる求人票を適切に加工して掲載しましょう。一次情報が少ない場合は、日頃から情報収集を心がけます。例えば、新卒採用シーズン中はインターンシップの風景、新卒研修。新卒採用シーズン以外では社員インタビューや職場の紹介、商品・サービスの紹介、福利厚生を利用した感想、社員研修の風景などあります。
採用メディアの掲載料・料金形態の変化に伴い、目標採用単価を達成することが複雑化しています。適切な運用と効果を得るには、カスタマージャーニーを用意と媒体毎に一次情報を適切に加工し掲載することです。また、掲載したらOKではなく掲載してからがスタートです。運用したら数値を集計し評価、そして改善すること忘れずにいきましょう。
プロフィール
フリーのウェブマーケティングディレクター
愛知県一宮市に在住。ウエブ広告やSNSの運用代行・アクセス解析で企業の成長を支援。
中小企業様の成長をサポートしたい!そんな想いで活動中。元大手求人サイトで培った経験と実績を活かし、伴走型で企業支援します。