SKE48コラボ
「消失的偶像天团」
「消失的偶像天团」
ギーク
「また週末か…
街はきっと カップルだらけだろうな
そして僕は相変わらず一人…
だけど!!!
悲しくなんてない!
だって!!!
偉大なインターネッツが僕にはある!
お菓子を食べて SNSをチェックして
僕だって楽しく過ごせるさ!
……
…………
………………
なんだって!?
これはまずいぞ……
急いでタクヤに連絡しないと!」
◆
ギーク
「タ…タ…タ…タクヤ!
大変だ!」
タクヤ
「…ギーク
そんなに慌ててどうした」
ギーク
「大変なんだよ!
SKE48って知ってる?」
タクヤ
「SKE48?
聞いたことないな どうしたんだ?」
ギーク
「実はさ…
最近いつもSNSのトレンドに 「SKE48」って出てくるんだ
気になって検索してみたら
なんと!!!」
タクヤ
「なんと?」
ギーク
「なんと…
そのSKE48のSNSフォロワー数が…
僕より多いんだ!!」
タクヤ
「なんだって!?」
ギーク
「 だから得意のネット技術を使って
SKE48を調査したんだ!
彼女たちは国民的アイドルと呼ばれていて
見た目は可愛く
歌声は天上のよう
ファンへの対応もとても熱心で
みんなから深く愛されているんだ」
タクヤ
「そんなにすごいのか…」
ギーク
「本当だよ!」
タクヤ
「……わかった
フォロワー数が多いのも理解できるな」
ギーク
「それはそうなんだけど…
なんとなく気になってさ
さらに詳しく調査したら
大発見があったんだ!」
タクヤ
「どんな発見だ?」
ギーク
「噂によると…
彼女たちはすでに消滅に巻き込まれているらしい」
タクヤ
「なんだって?」
ギーク
「でも…
SNSの登録日は消滅の後なんだ」
タクヤ
「確かにおかしいな……」
ギーク
「タクヤ
このグループを探し出してほしいんだ」
タクヤ
「…タマシイに関係している可能性があるなら
放っておけないな
いいだろう
この依頼引き受けた」
ギーク
「怪しい場所を見つけたんだ
もちろん ネットの力でね!
後で座標を送るよ」
タクヤ
「わかった すぐに調査に行く」
ギーク
「タクヤ今日は……
あ…… 行っちゃった…」
〉スクーターに乗って調査へ向かうタクヤとユキ
ユキ
「タクヤ…… SKE48も知らないの?」
タクヤ
「ユキは知ってるのか?」
ユキ
「もちろん
国民的アイドルだもの
SNSのフォロワー数はものすごく多くて
見た目は可愛く
歌声は天上のよう
ファンへの対応もとても熱心で
みんなから深く愛されているのよ」
タクヤ
「その話どこかで聞いたような…
というか
ユキもアイドルが好きなのか?」
ユキ
「か 勘違いしないで
ただそう聞いたってだけ
でも…
彼女たちが消滅に巻き込まれたなんて
そんな話 聞いたことないわ」
タクヤ
「だから調査するんだ
…そろそろギークが送ってくれた座標地点だ」
ユキ
「……!
気をつけて
タマシイが近づいてくる!」
タクヤ
「集中しろ ユキ!」
ユキ
「言われなくてもわかってるわよ」
〉【地下アイドル モエ】出現
タクヤ 「あれは……」
ユキ
「アイドルのタマシイ…
だけど…」
タクヤ
「SKE48ではないようだな」
ユキ
「やっぱり消滅なんてしていないのよ」
タクヤ
「結論を出すのはまだ早い
まずは目の前の敵を倒そう」
〉【地下アイドル モエ】を退ける
ユキ
「勝てた……」
タクヤ
「もう少し先に進んでみよう
何か新しい発見があるかもしれない」
ユキ
「…そうね
まだタマシイが近づいてくるのを感じる」
タクヤ
「まだ終わりじゃないか」
ユキ
「来た!」
〉【天才子役 アイリ】出現
タクヤ
「今度は子役か」
ユキ
「だからSKEメンバーは出ないって言ったのに
信じないんだから」
タクヤ
「信じてないわけじゃないが…」
ユキ
「早く調査を終わらせましょう」
〉【天才子役 アイリ】を退ける
◆
タクヤ
「勝ったな」
ユキ
「うん…」
タクヤ
「どうした?ユキ」
ユキ
「またタマシイが私たちに近づいてきてる」
タクヤ
「なんだって?」
〉【スイートアイドル 須田亜香里】出現
須田亜香里
「私たちを応援してください!」
ユキ
「彼女は…!」
タクヤ
「ユキ 知り合いか?」
ユキ
「SKE48の…メンバーよ」
タクヤ
「ギークの情報は正しかったってことか…」
ユキ
「そんな…」
タクヤ
「ユキ 相手が攻撃してくるぞ!
気持ちは分かるが集中しろ!
いくぞ!」
◆
〉【須田亜香里】を退ける
タクヤ
「なんとか勝ったな…」
ユキ
「うん……
ねえタクヤ
さっきのタマシイ
なんだかおかしい気がする……」
タクヤ
「おかしい?」
ユキ
「うん……
彼女は私たちを攻撃してきたけど……
彼女から 悪意は感じなかった」
タクヤ
「じゃあなぜ俺たちを攻撃したんだ?」
ユキ
「わからない……
考えすぎかもしれないけど…」
〉スクーターを降りて休憩するタクヤとユキ
タクヤがギークと電話をする
ギーク
『どう?
調査は順調?』
タクヤ
「さっき須田なんとかっていうタマシイに会った
SKE48のメンバーだそうだ」
ギーク
『それって須田亜香里!?』
タクヤ
「どうやら噂は間違ってなかったみたいだな…
この事件は確かにタマシイの仕業だ」
ギーク
『あれから僕のほうでも調査してみたんだけど…
彼女たちは消滅があった日
何かのCM撮影をしていたみたい
そして撮影場所がちょうど
消滅が起きた場所の近くだったんだ』
タクヤ
「そりゃ不運な偶然だな……」
ギーク
『うん……
今回出現したSKEメンバーのタマシイは
全部で3人いる
そのうちの一人が
君たちがさっき出会った須田亜香里
残りの二人はそれぞれ 松村香織と松井珠理奈
みんな人気のアイドルだよ』
タクヤ
「人気アイドルか……」
ギーク
『タクヤ!!』
タクヤ
「おいおい…
どうしたんだギーク
急にそんな真剣な顔して」
ギーク
『おねがいだ!
彼女たちのタマシイを救ってくれ!』
タクヤ
「元々この件は解決するつもりだったさ
タマシイを放っておけないからな
だが…
急にどうしたんだ?」
ギーク
『実は……
実は調査を進めるうちに
僕はもう……』
タクヤ
「もう?」
ギーク
『彼女たちのファンになってしまったんだ!』
タクヤ
「……」
ギーク
『だから頼む
彼女たちのタマシイを救ってくれ
彼女たちは以前
本当にみんなに愛されていたアイドルなんだ
いつでも全力を尽くして
最高のパフォーマンスで
応援してくれるファンに応えようとしていた
僕もそんな彼女たちに感動したんだ……!』
タクヤ
「わかったわかった…
全力で彼女たちを救うさ」
ギーク
「本当!?
タクヤならきっと引き受けてくれると信じてたよ!
僕も引き続き情報を集めるからね!
万能なネットの力が
きっと僕たちを導いてくれる!』
タクヤ
「とりあえず俺たちは引き続き
この辺りを調査してみる」
ギーク
『うん 新しい情報があったらすぐに連絡する
僕の活躍を見ていてよね!』
タクヤ
「妙に気合が入ってるな…」
◆
〉スクーターに乗り調査を再開する
ユキ
「それで…
ギークにそう約束したの?」
タクヤ
「 もともと解決するつもりだったしな」
ユキ
「それはそうだけど …
まさかあなた…
ギークと同じように彼女たちのことが
好きになったんじゃないでしょうね」
タクヤ
「おいおい…
馬鹿なこと言うな
アイドルには興味がない」
ユキ
「そうかしら …
……!
タクヤ! またタマシイが来た!」
〉【天使の歌声 アユミ】出現
ユキ
「次から次へとタマシイが…」
タクヤ
「ますます怪しいな」
ユキ
「彼女を倒しましょう
先に進まないと」
タクヤ
「わかった 行くぞ!」
◆
〉【天使の歌声 アユミ】を退ける
タクヤ
「勝ったな」
ユキ
「ええ
この先にはきっと
SKEメンバーのタマシイがいるはず」
タクヤ
「ユキ……」
ユキ
「彼女たちが消滅していたなんて…
絶対にどういうことか突き止めなきゃ!」
タクヤ
「その通りだ 行こう」
〉【駆け出しグラドル ナツミ】出現
タクヤ
「グラビアアイドルか…
この辺りは本当にアイドルが多いな
以前に何かイベントでもあったのか?」
ユキ
「どっちにしろ
今は文句を言ってる時間はないわ
集中して敵を倒しましょう!」
タクヤ
「そうだな…行くぞ!」
◆
〉【駆け出しグラドル ナツミ】を退ける
タクヤ
「ようやく片付いたか…」
ユキ
「うん……でもまだ油断できない
感じるわ 彼女がこの先にいる!」
〉【率直アイドル 松村香織】出現
松村香織
「あなたに萌えエネルギー注入!」
タクヤ
「これもあのSKE48のメンバーか?」
ユキ
「うん 彼女は松村香織……」
タクヤ
「松村香織か……」
ユキ
「どうしたの?」
タクヤ
「いや ふと思っただけだ……
アイドルだけあって
やっぱり可愛いもんだな」
ユキ
「こんな時に何を考えてるの…
本当に緊張感がないわね」
タクヤ
「……すまない 集中しよう」
ユキ
「はぁ…… 気をつけて 彼女もかなり強いはず」
タクヤ
「わかった 行こう!」
◆
〉【率直アイドル 松村香織】を退ける
タクヤ 「勝ったか?」
ユキ
「うん
でもやっぱり 彼女からは悪意を感じない
タクヤ きっと何か事情があると思う」
タクヤ
「ああ 調べてみよう」
タクヤ
「悪意のないタマシイだとしても
放置するわけにはいかない」
ユキ
「タマシイは消滅前に
心に抱いていた想いから生まれる
彼女たちの心にあった想いって一体…」
タクヤ
「さあな
だが…
ユキのような女の子なら
普通はアイドルに憧れるものだろう
でも彼女たちはもう国民的アイドルだ」
ユキ
「子ども扱いはやめて
アイドルなんて… 興味ないんだから…」
タクヤ
「ただの例えさ
彼女たちの心の中を推測しただけだ」
ユキ
「…ここで想像していても
意味がないわ
最後の1人 松井珠理奈のタマシイに会って
彼女の声を聞いて 真相を確かめましょう!」
タクヤ
「わかった 行こう!」
◆
ユキ
「この感じ…」
タクヤ
「どうしたんだユキ」
ユキ
「この辺り……
なんだか温かい雰囲気に満ちているような」
タクヤ
「温かい?
タマシイが出没するような場所でそんなはず……」
ユキ
「来た!
タマシイが近づいてる!」
タクヤ
「松井珠理奈か?」
ユキ
「いいえ…違うみたい
…近い!」
〉【ハリウッドデビュー アイリ】出現
タクヤ
「また子役か」
ユキ
「この辺りはほとんどこの手のタマシイね」
タクヤ
「あまりこういうタイプは得意じゃなくてな…」
ユキ
「今さらそんなこと言っても仕方ないでしょ?
前よりも強くなっているはず
気をつけて戦いましょう!」
タクヤ
「わかった!」
〉【ハリウッドデビュー アイリ】を退ける
ユキ
「勝てた……」
タクヤ
「次から次へとアイドルが出てくるな…
この場所はどうなってるんだ」
ユキ
「ほら文句はやめて
敵がまた来るわよ」
タクヤ
「まったく 息つく暇もない」
〉【バーチャルシンガーvol.2 ケイ】出現
ユキ 「バーチャルシンガー……」
タクヤ
「歌手か……はぁ」
ユキ
「まだため息ついてるの」
タクヤ
「そういえばユキは好きな歌とかあるのか?」
ユキ
「今そんなこと聞いてどうするの
行くわよ! 絶対に彼女を倒さないと!」
〉【バーチャルシンガーvol.2ケイ】を退ける
タクヤ
「勝ったな」
ユキ
「うん……」
タクヤ
「次は SKE48メンバーのタマシイに会うはずだ」
ユキ
「ええ
この先にいる…」
〉【清爽アイドル 松井珠理奈】出現
ユキ
「来た!
実力は並じゃないわ 気をつけないと!」
タクヤ
「 慎重に行こう!」
◆
〉【清爽アイドル 松井珠理奈】を退ける
タクヤ
「勝ったか……」
ユキ
「記憶が流れ込んでくる…」
◆
〉回想/アイドルの記憶
須田亜香里
『いろんなイメージのあかりんを見て
あかりんを好きになってくださいね~!』
松村香織
『夢は終わらない
萌えエネルギーでみんなの生活を温かくする!』
松井珠理奈
『スポーツ大好き ダンス大好き みんな大好き!
珠理奈はこれからも頑張ります!』
◆
タクヤ
「これは……」
ユキ
「彼女たちが一緒に公演した時の記憶ね」
タクヤ
「さすが国民的人気アイドルだな……」
ユキ
「待って まだ続きがあるみたい
続けて見てみましょう」
◆
〉回想/アイドルの記憶
『前回の公演は大成功だったね』
『そうね みんなの満足そうな笑顔を見て
あかりんもすごく幸せ!』
『そうだよ みんなのためにもっと頑張らないと』
『今回のCM
みんなに満足してもらえるかな』
『きっと大丈夫だよ
あんなに努力したんだもん!』
『そうそう
香織もちゃんと萌えエネルギーを使ったよ~!』
『うん…
このCMがみんなに見てもらえる日が楽しみ』
『私たちのパフォーマンスが
みんなに笑顔を届けられますように!』
◆
タクヤ
「彼女たちはこのCM撮影の時に……」
ユキ
「うん………
彼女たちはいつもあんなに努力して…
ファンの期待に応えたい
みんなに笑顔を届けたいって思って…」
タクヤ
「そうだな……
だが
消滅事件が起きた時には
CMはもう撮り終わっていたようだが…
ユキ 記憶はこれで終わりか?」
ユキ
「まだ終わってないみたい……」
タクヤ
「じゃあその後何が起きたのか見てみよう」
ユキ
「そうね…」
◆
『そういえば最近みんなSNSを使い始めたらしいよ』
『本当? みんなSNSで交流してるの?』
『私たちもやってみようよ』
『もっとみんなに近づいて
もっとたくさんの喜びを届けるために!』
『いい考えね』
『香織もSNSで みんなに萌えエネルギーを送るよ~!』
『あかりんもみんなに
もっといろんなイメージの自分を見せる!』
『うん これで私たち
みんなともっと親しくなれるね!』
◆
タクヤ
「そうやってSNSを始めたのか……
この時彼女たちはもうタマシイに……」
ユキ
「うん…
でもファンの人たちは
彼女たちが
消滅後に復帰したのを見てすごく喜んでた
だから彼女たちのSNSも
あっという間に大人気になって…
たくさんのファンを獲得した」
タクヤ
「ギークよりもはるかに多い数をな……」
ユキ
「彼女たちはただ
みんなに笑顔を届けたかっただけなのよ
ただアイドルとして活動していただけ……
やっぱり悪意なんてなかったのよ」
タクヤ
「だが彼女たちはもう消滅してしまったんだ
存在し続けることはできない」
ユキ
「うん……
それはそうなんだけど…」
◆
ユキ
「行きましょう……
彼女たちにちゃんと説明して
彼女たちのタマシイを救いましょう!」
タクヤ
「……わかった
スピードを上げるぞ
しっかりつかまってろ!」
◆
ユキ
「タマシイの気配がどんどん強くなってる
もうすぐ現れるはず!」
タクヤ
「わかった 集中しよう!」
ユキ
「わかってるわ」
〉【スイートアイドル 須田亜香里】出現
タクヤ
「現れたな 須田亜香里だ!」
ユキ
「正直 今でも信じられない……」
タクヤ
「ユキ 現実逃避するようなこと言うな
事実は目の前にあるんだぞ!」
ユキ
「わかってるわよ
彼女…前よりも強くなってる!
油断したら負けるかもしれない!」
タクヤ
「わかった 集中して行こう!」
〉【スイートアイドル 須田亜香里】を退ける
タクヤ 「倒したか?」
〉【絢爛の星 須田亜香里】に進化
ユキ
「まだよ 彼女……進化した!
こんなに強い意志があるなんて……」
タクヤ
「どっちにしろ俺たちが彼女を倒さないと!」
ユキ
「その通りよ!」
◆
〉【絢爛の星 須田亜香里】を退ける
タクヤ
「今度こそ勝ったな……」
ユキ
「ええ でもまだ油断できない
進化した香織と珠理奈が前にいる!」
タクヤ
「そうだ この戦いに勝って
彼女たちのタマシイを救わないと!」
〉【活力天使 松村香織】出現
ユキ
「香織さん……」
タクヤ
「進化したか…」
ユキ
「どうしてあなたたちが……」
タクヤ
「ユキ……」
ユキ
「香織さん!
あなたは…
もうここに現れるべきじゃない!」
タクヤ
「ユキ 行くぞ!」
〉【活力天使 松村香織】を退ける
タクヤ
「勝った…… あと最後の1戦だ!」
ユキ
「うん 絶対に勝つ!」
タクヤ
「そうだ 油断するな!」
ユキ
「言われなくてもわかってるわ!
集中して 進化した珠理奈が来る!」
〉【躍動する女神 松井珠理奈】出現
タクヤ
「来た!」
ユキ
「進化した珠理奈……
強いタマシイの意志を感じるわ
油断しないで」
タクヤ
「わかった!」
ユキ
「珠理奈 現実を見て!
あなたたちは
もう消滅したの!」
◆
〉【躍動する女神 松井珠理奈】を退ける
タクヤ
「なんとか勝ったな……」
ユキ
「うん……
彼女たちの想いも落ち着いたみたい
これで救えるはず…」
タクヤ
「だといいけどな……」
謎の声
『ありがとう……』
ユキ
「!!?
彼女たちの声!」
タクヤ
「どうやら成功したみたいだな」
ユキ
「 彼女たちの心の中の温かさを感じる…
きっと 応援してくれるみんなのことを
放っておけなくて
もっとたくさんの喜びと笑顔を届けたいって
その気持ちが強すぎて
タマシイの姿で現れたんでしょうね」
タクヤ
「そうだな……
他のアイドルタマシイもたぶん
彼女たちの気持ちに引き寄せられて来たんだろう」
〉ギークがやってくる
ギーク
「タクヤ!!」
タクヤ
「ギーク……遅いぞ もう解決した」
ギーク
「なんだって!!?
僕がまだネットで
情報収集してる間に終わっちゃったの?!」
タクヤ
「まあ事件は解決したんだ
これでお前も 彼女たちのフォロワー数が
自分より多いことで悩まなくて済むな」
ギーク
「僕はそんな小さい人間じゃない!
あ でもSNSは 見に行かないと」
タクヤ
「…………」
ギーク
「タクヤ!
彼女たちがSNSを更新してるよ!
これを見て!」
SNSの書き込み
『いつも応援ありがとう』
『みんなに愛してもらえて』
『私たちは本当に嬉しいです!』
『夢は終わりません
これからも私たちは努力し続けます』
『必ずもっと自分を磨いて
全力で理想のアイドルになります』
『みんなにもっと
たくさんの喜びと笑顔を届けるために』
『SKE48 松井珠理奈 松村香織 須田亜香里』
◆
タクヤ
「これで一件落着だな」
ユキ
「そうね
私たちみんな…
きっと彼女たちのことを覚えているわ」
タクヤ
「俺たちも先へ進もう」
ユキ
「うん」
ギーク
「…え?
僕の出番はこれで終わり?!
今回は ついに活躍できると思ってたのに!
ネット技術を駆使して
タクヤの事件解決を手伝うはずだったのに!?
僕の活躍はどこへ!?
待ってよ……!
タクヤーーーーー!!!!」
◆
END
【松井珠理奈】
SKE48アイドルグループのメンバーの一人
落ち着いた物腰から若くして“先輩”と呼ばれ
そつのない対応力で数え切れないファンを生んだ
【松村香織】
SKE48アイドルグループのメンバーの一人
運動神経抜群 ヒッチハイクの達人
自由奔放な振る舞いが不思議な親近感を生む
【須田亜香里】
SKE48アイドルグループのメンバーの一人
変幻自在な小さな歌姫
常に満足せず 高みを目指す