神奈川県内に在住し、自宅で生活を営んでいる人 家族と同居も可 で 見えにくさという障害をもたれているかたに対して、点訳 録音 レクリエ―ション 誘導 拡大写本といったボランティア活動 が行われる中で、これらのどれにも属さない要望が誘導活動や利用者との交流などの機会を通して出され、平成6年度に在宅者援助部会として活動を始めました。
見えにくさとは視覚や視野等の一部または全部に見えにくい部分があることで、視覚障がい者すべてのかたが全盲というわけではありません。
大人になってから事故や病気で急に見えにくくなる、年齢を重ねることで少しづつ 見えにくくなるといったかたが大半で、一部の視力は残っていても、障がいの種類や範囲は人により様々と言えます。
見えにくさを感じながらも自宅で自立した生活を営み、家事 仕事をこなしているかたは多くいます。その生活はご自分なりの創意工夫に満ちています。
まだまだ不十分とはいえ、家庭で使われる食料品、家電製品など 公共施設といった社会環境において点字表示が多く使われるようになり、点字が読める視覚障がい者にとっては大変喜ばしいことですが、点字を読むことが困難な中途の視覚障がい者にとっては社会環境の変化に対して不便さを感じることが多いと言えます。
そのような時、私たちが目のかわりとしてお手伝いすることになります。また、趣味や楽しみも生活の一部としてお手伝いすることになります。その時に必要な道具は言葉であり、利用者の要望が最優先です。
一人一人に応じた方法での援助が求められていると言えます。
利用者実人数 活動件数
2020年度 3人 3件
2021年度 15人 12件
2022年度 24人 109件
2023年度 19人 61件
2024年度 20人 54件
コロナ禍で活動を中止、制限せざるを得ない時期がありましたが、2022年4月より活動を再開していますので、事務局にお問い合わせください。
あなたならどのようにしますか?
何気ない日常の些細な事が、視覚障がい者には、一苦労なのです。
目を閉じて、想像して見て下さい。
目の前の幾つもの缶詰、レトルト食品、ペットボトル、液体洗剤の中身の違いが判りますか
自分が欲しいものが判りますか
着たい服やいつも使っているリモコンの設定変更操作などわかりますか
靴下を洗濯します。その際、組み合わせを間違えずにそろえることができるでしょうか
代読
墨字の封書 手紙 書類 就活資料 チラシ
旅行ガイドブック
代筆
手紙 年賀状
個人的な書類
食料品の整理 分類
缶詰やレトルト食品などの整理
CD レコードのタイトルの整理
印つけ
付ける場所は依頼者と相談
最少にとどめる
衣類の整理 仕分け 印つけ
実施上の配慮点
衣類の説明
一般的に 見たまま の情報を伝える
色 系統で伝えると良い 赤系 青系 黄色系 紫系
濃淡 明暗など
柄 説明し難い時は、手や指を使って形を示す
花、植物、動物など似ている形や名称
チェック ストライプなど
大きさ 全体 部分 位置など
感触や形の違いも伝える
衣類の汚れ、傷みや糸のほつれのある時は伝える
冬物 夏物の入れ替え
機器の取り扱い説明、操作などの説明
電化製品 小型ラジオ 電気ポット 炊飯器 洗濯機等 操作 ボタンの位置
機器の説明の基本
すでに使用しているものか、初めてのものかを確認する
利用者のニーズに応じて説明する
機器は利用者の正面に置き、最初 機器全体に触れてもらい、
形状やボタンの位置を確認してもらう
使用手順に従って言葉で説明する
利用者の希望があればボタン等に印を付ける
取り扱い説明書について
説明書の有無について事前に確認しておく
説明書がある場合は必要に応じて内容をしっかり把握する
説明書の点訳 音声訳 拡大でプライベートサービスの依頼もできる
書類 写真 カードの整理
パソコン画面の読み上げ
居宅外での活動
講習会参加の際、板書や資料の読み上げと活動に応じた援助
絵画教室にての絵の介助
利用者の自宅
ライトセンター等
利用者が行き易い場所
講習会などの開催場所
1 日常生活に不都合をきたすことで、援助を受けることにより生活の自立に役立つと思われること
ただし、次の場合は利用はできません
営業行為を目的とする場合
特定の政治活動、宗教活動に関すること。あるいはボランティア活動として相応しくないと判断される場合
2 時間は原則として午前9時から午後5時までの間、食事にかからないで2時間以内
ただし、講習会の時間や食事に関わる依頼など、やむを得ない場合はその限りではありません
3 回数は原則として週1回
緊急性を要するもの プライバシーに関わるものについては慎重に内容を確認しながら活動を行っています。
ライトセンター主催の講座を受講した神奈川県内在住で、2025年4月1日現在、33名で活動を行っています。
目の不自由な人への一番身近なサポーター
在宅者援助部会
活動に参加してみませんか?