浮力

溺れた明かりを探す

たゆたう音を身に纏い

息継ぎするより深く

潜ることに夢中になる

ラッタッタラッタッタッタラッタッタッ...

あぁ 軽くなる

重さが無くなっていく

新しい心が生まれる

忘れていた想いが膨らんでいく

水に沈む街並みの中に そおっと星空が映る

魚の気持ちになってみたけど何もわからない

それなら二本の足で歩きながら見つけ出そう

何度言われても嬉しくなるのは

どこかで考えてくれたから

ぽつりと立ち止まった僕の隣で

足元を街灯が照らしてた

ラッタッタラッタッタッタラッタッタッ...

たまに過ぎる笑えなかった記憶も

気が向けば笑い話だね

まぁ 慌てずに歩幅を確かめながら

自分らしくいられたらそれでいいかな

あぁ 軽くなる

重さが無くなっていく

新しい心が生まれる

忘れていた想いが膨らんでいく

水に漂う夜道に そおっと星空が映る

明かりを浮かべる