春の匂い
作詞・作曲 せんすい
作詞・作曲 せんすい
終わりに近づいていく感覚に似ている
このままでいられたら
このままでいられるのなら
悲しみを忍ばせた底抜けに明るい
コードを鳴らすのさ
何度も鳴らすのさ
やわらかく伝う余韻もいつかは遠ざかる
寂しさだけを残して
氷が融け始めて わだかまりも解ける
そのままでいいんだよ
そのままでいいと思うよ
見逃していたけど
気付いていなかったけど
すぐそばに隠れてる 春の匂いがする
たまらなく好む紅茶もいつかは冷める
熱いうちに飲み干して
ため息をひとつだけ小さくついたら
小鳥のさえずりが どこかから聞こえてきた
見逃していただけ
気付いていなかっただけ
始まっていたんだね
この街もいつしか 春の匂いがした