2022秋季フランス文学講座「奇蹟の年1913年:新しい芸術の到来と広がり」が10月28日、ホテルプリムローズ大阪の高砂の間で開講しました。第1回テーマは、プルーストの『失われた時を求めて』「コンブレーⅠ」(1913)です。
井上直子先生(大阪教育大学教授)からマルセル・プルースト(1871-1922)の人と作品、「失われた時を求めて」の全体構成と新しさについてお話しいただいたあと、コンブレーⅠの中から18の引用文を元にご講義をいただきました。
今回9回目を迎えるフランス文学講座には51名を受講生をお迎えしました。そのうち8割は春季講座から引き続き受講いただいている方々です。午前中の2時間、フランス文学の世界を楽しみました。(2022.10.29.)
2022秋季フランス文学講座の第2回目が11月25日、「アポリネール『アルコール』(1913)とカリグラム」をテーマに開かれました。ギヨーム・アポリネールの生涯について概説いただいたあと、詩集「アルコール」、論評「キュビスムの画家たち」、「テイレシアスの乳房」、そして「カリグラム」についてご講義をいただきました。
詩集「アルコール」では、時間の流れと場所の移動、動かないものと流れていくものなど、様々な角度から読み解いていただき、ミラボー橋の項ではフランス語の読み方についてもお話しいただきながら、井上先生の流ちょうなフランス語で詩の世界を楽しみました。(2022.11.27.)
秋季フランス文学講座の第5回講座が2月24日、「ジッド『法王庁の抜け穴』(1914)」をテーマに開かれ、アンドレ・ジッドの「人と作品」について概説いただいたあと、「法王庁の抜け穴」について物語の元になるエピソード、時代設定、そして「五つの書」の構成に沿って25の引用文を元にお話ししていただきました。お話しの中では、先生の新聞書評「ジッド、ルイス、ヴァレリー著『三声書簡1888-1890』」についてご紹介いただくなど、関連情報も交えながら楽しくご講義いただきました。
なお、講義が終わったあと、3月3日から受付が始まる春季短期講座のテーマ「旅ごころとフランス文学」についてご紹介があり、作品の舞台となった国々をDVDで紹介する計画であることにも触れていただき、受講生の皆さんは興味津々でした。(2023.2.24.)
第9回フランス文学講座(「奇跡の年」1913年:新しい芸術の到来と広がり)の最終講座が3月24日、ブルトンの「ナジャ」をテーマに開かれました。 「無意識」に焦点を当てるということを味わうのがこの日の目的ですが、まずはYouTubeで角野隼斗のピアノ演奏を楽しんだあと、ブルトンの人と作品の時代的な流れ、ダダイズム、シュルレアリスムの意味を確認し、その上で18の引用文を例に作品「ナジャ」について詳しく解説していただきました。
一見難しそうに見えるテーマですが、時にWBCで活躍した大谷翔平選手の言葉など身近な話題を織り交ぜて楽しくご講義をいただきました。時々教室内に笑い声が溢れるなどいつも通り楽しい講座でした。(2023.3.24.)