留辺蘂神社と同年に創祀された
温根湯温泉郷の鎮守
温根湯神社(オンネユジンジャ)は、留辺蘂神社から車で15分程の距離にある北見市留辺蘂町温根湯温泉455番地に鎮座する、留辺蘂神社唯一の兼務社です。温根湯温泉街の山中に建つ本殿では、主祭神である天照大御神をはじめとする7柱の神々をおまつりしております。
原則として社務所に神職は常駐しておらず、温根湯神社としての諸々の祭事斎行や温根湯神社の主要な事務は、全て留辺蘂神社が担当しております。温根湯神社のおふだやお守り等の授与品も、留辺蘂神社の社務所にて授与しております。温根湯神社 社務所での授与品授与は、原則として元日のみですので御注意下さい。
温根湯神社の御祭神と御神徳
① 天照大御神(アマテラス オオミカミ)
【主な御神徳は、皇室安泰、国家繁栄、国土平安、五穀豊穣、農業繁栄、繊維業守護、厄除、開運招福、子孫繁栄】
本殿 第一座に鎮まる、温根湯神社創建時からの御祭神で、温根湯神社の主祭神。伊勢神宮の主祭神でもある女神で、最も代表的な天津神。
太陽神、皇祖神、日人全員の総氏神でもある。
② 大国主大神(オオクニヌシ ノ オオカミ)
【主な御神徳は、縁結び、夫婦和合、子授け、五穀豊穣、病気平癒、医学や医薬の発展、商売繁盛、金運上昇】
本殿 第一座に鎮まる、温根湯神社創建時からの御祭神。出雲神話の主役にして出雲大社の主祭神でもある、最も代表的な国津神。
縁結びの神、幽世(あの世)の神、国造りの神、農業の神、商業の神、医療の神としても知られる。
③ 大名持大神(オオナムチ ノ オオカミ)
【主な御神徳は、前項②と同じ】
本殿 第二座に鎮まる、旧温根湯温泉神社の御祭神(昭和61年に温根湯神社に合祀された、かつての温根湯温泉神社の御祭神)。
諸説あるが一般には、②の大国主大神と同一神とされる。
④ 少彦名大神(スクナヒコナ ノ オオカミ)
【主な御神徳は、無病息災、病気平癒、医療従事者守護、温泉守護、虫害や鳥害の消除、学力向上、試験合格、酒造業や石材業の興隆】
本殿 第二座に鎮まる、旧温根湯温泉神社の御祭神(昭和61年に温根湯神社に合祀された、かつての温根湯温泉神社の御祭神)。
②の大国主大神の国造りを助けた神で、幽世(あの世)の神、医療の神、温泉の神、知識の神、酒造の神、石の神としても知られる。
⑤ 大山祇大神(オオヤマヅミ ノ オオカミ)
【主な御神徳は、山林農産や鉱山の守護、林業繁栄、商売繁盛、登山安全、豊漁、海陸交通安全】
本殿 第三座に鎮まる、旧北見総社大山神社の御祭神(昭和61年に温根湯神社に合祀された、かつての北見総社大山神社の御祭神)。
山と海の神であるが、特に「山の神」として、日本国中の山々でお祀りされている。
⑥ 木花之開耶姫神(コノハナサクヤヒメ ノ カミ)
【主な御神徳は、農業・漁業・航海の守護、子授け、安産、子孫繁栄、火難消除】
本殿 第三座に鎮まる、旧北見総社大山神社の御祭神(昭和61年に温根湯神社に合祀された、かつての北見総社大山神社の御祭神)。
⑤の大山祇大神の娘で、天孫(①の天照大御神の孫)である邇邇芸命に嫁がれた女神。
初代天皇・神武天皇の曾祖母でもあり、日本を象徴する富士山の御神霊としても知られる。
⑦ 八大龍神(ハチダイリュウジン)
【主な御神徳は、風雨順時、祈雨、水難消除、五穀豊穣、財福、家運隆盛、必勝】
本殿 第三座に鎮まる、旧八大龍神社の御祭神(平成20年に当社に合祀された、かつての八大龍神社の御祭神)。
法華経というお経に登場し仏法を守護する、仏教系の神(天部の諸尊)である八大龍王と同一神とされる。
温根湯神社の御由緒と歴史
明治後期頃より、温根湯温泉街の発展に伴い神社創建の気運が高まり、大正元年、大江与四蔵・大江佐之助・大江吉之・春森重要吉・松田与三郎・東海林芳次郎・大月真寿一・大中久吉などが相謀り、現在の北見市立おんねゆ学園の校庭西側に、天照大御神の遙拝所を建てた。これが温根湯神社創祀の起源とされる。
大正4年、温泉湯元の大江与四蔵が、自らの土地に「湯の神」として神殿(温根湯温泉神社)を建て、続いて大正7年には、造材業を営んでいた高杉作市が、温根湯神社本殿の直ぐ隣に「林業の神」「鉱業の神」として神殿(北見総社大山神社)を建てる。
大正13年、温根湯神社と北見総社大山神社の神殿が高台(現在地)に移築され、昭和12年には、温根湯温泉神社も温根湯神社本殿の直ぐ隣に移築遷座され、これにより、温根湯神社を中心として温根湯温泉神社と北見総社大山神社の三社が、同じ地に横一列に建ち並ぶ事となる。
昭和21年、これら三社が一つの宗教法人となり、昭和61年には、老朽化の著しかった旧社殿(三社それぞれの本殿)を解体した上で、同じ地に社殿が新築される。新しい社殿は、本殿・幣殿・拝殿の三棟から成り、御祭神の鎮まる本殿は一棟にまとめられ、温根湯温泉神社と北見総社大山神社の二社の御祭神は、その新しい本殿に合祀される。
平成20年、温根湯温泉開拓者のひとりであった大月真寿一が明治末頃から自邸で祀り始め、以後、同家子孫にその祭祀が受け継がれていた八大龍神社の御祭神・八大龍神が、温根湯神社本殿に合祀される。
温根湯神社の年間祭事
▲ 温根湯神社 春まつり(春季例祭)
▲ 温泉まつり(川渡御)
留辺蘂神社 公式ホームページ
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