20241203
黒澤が北海道大学理学部で行われた日本惑星科学会 衝突研究会 研究集会「天体の衝突物理の解明 (XX)~日本の衝突研究の未来Ⅱ~ 」に参加してきました. 今回は口頭1件, ポスタ2件を主著で発表しました. 久しぶりの北海道出張と研究議論を楽しんできました.
20241203
千葉工業大学 地球学研究センターの多田賢弘さんと黒澤らによる論文「衝撃を加えた花崗岩中の石英の羽毛状組織の産状」がJournal of Geophysical Research Planetsに掲載されました.隕石の衝突孔近辺の岩石に含まれる石英中の羽毛状組織は,天体衝突の痕跡として知られていましたが,どのような条件が揃うと形成されるのかがわかっていませんでした.本研究では,花崗岩に人工的に衝撃を加え羽毛状組織の産状を詳細に記載することで,羽毛状組織を過去の天体衝突の情報を引き出す衝撃指標として使えるようにしました.
20240927
黒澤が九州大学医学部 百年講堂にて開催された日本惑星科学会 秋季講演会に参加してきました(プログラムはこちら [PDFです]). 今回は主著1件の口頭発表, 共著1件のポスタ発表を行いました. 3日間にわたって惑星科学の最先端の研究発表をたっぷり聴くことができて大変刺激を受けました. 今後の研究に活かしていきたいと思います.
20240926
黒澤が執筆した邦文解説論文「衝突孔(クレータ)の大きさをみつもる」(Link先はPDFです.)が日本惑星科学会誌 遊•星•人に掲載されました. 今年度から始まった新企画「みつめる, みつもる」への寄稿です. 衝突孔の大きさのみつもり方について紹介, 解説をしました. 初学者でも読みやすいように書いたつもりなので, よかったら御覧ください!
20240730
筑波大学の松島亘志さん, University of CambridgeのRaphael (Rafi) Blumenfeldさんが惑星システム研究室に遊びに来てくださいました. 惑星システム研究室の高速度衝突実験室をご案内し, これまでに取得している衝突現象の動画や黒澤のこれまでの研究について紹介し, 議論を行いました.
20240720
海洋研究開発機構(JAMSTEC) 高知コア研究所の富岡尚敬さんが神戸まで来てくださいました. 富岡さんとは2019年より共同研究をさせていただいています. 今回は準備中の論文の最終仕上げの議論を行いました. その後惑星システム研究室の高速度衝突実験室をご案内しました.
20240719
神戸大学大学院理学研究科惑星学専攻に短期滞在中の, University of BernのChristian Reinhardtさんが鶴甲第2キャンパスの我々の衝突実験室まで遊びに来てくださいました.
20240710
黒澤が筑波大学東京キャンパスで開催された第2回宇宙開発•産業化に関するシンポジウム「宇宙建設」で講演しました. 民間の方も多く参加されており, 様々な視点からのご意見を拝聴し, 大変勉強になりました.
20240619
ひょうご科学技術協会より学術研究助成を頂けることになりました! よい研究成果を出せるように頑張ります.
20240603
黒澤が幕張メッセで開催された地球惑星科学連合大会に参加してきました. 今年は主著で1件, 共著で2件の口頭発表を行いました. またAstrobiology sessionの共同コンビーナを務め, 座長を担当しました.
20240508
University of BernのSabina D. Raducanさん, 神戸大学(理学部)の中村昭子さん, 立命館大学の木内真人さんに惑星システム研究室の高速度衝突実験室をご案内しました.
20240503
国立天文台の松本侑士さん, 海洋研究開発機構の荒川創太さんとの共著論文「衝撃波中の塵の衝突によるコンドリュールの破壊」がThe Astrophysical Journalに掲載されました. コンドリュールは地上で発見されるコンドライト隕石の体積の多くの部分を占める太陽系の最初期に形成された球粒です. 私たちは「衝撃波加熱モデル」と呼ばれるコンドリュール形成機構において, コンドリュールになりきれなかった破片(塵)がコンドリュールを破壊してしまう可能性があることを指摘し, その条件を求めました.
20240430
黒澤が参加した小惑星リュウグウ試料の磁場構造分析をまとめた論文「小惑星リュウグウの宇宙風化作用に伴う非磁性木苺状組織と鉄ナノ粒子」がNature Communicationsに掲載されました. 主著者は北海道大学低温科学研究所の木村勇気さんです. 小惑星リュウグウから持ち帰られた試料の表面を電子線ホログラフィーで調べました. その結果, 宇宙塵の高速度衝突によって形成されたと見られる, 非磁性の木苺状の組織とそれを取り囲む鉄ナノ粒子が見出されました. 鉄ナノ粒子は天然の磁気記録媒体であるため, 初期太陽系内の磁場情報を記録しているかもしれません. 今後の研究の進展にもご期待ください!
より詳細にはPress release資料をご確認ください.
20240425
黒澤が欧州宇宙技術研究センター(ESTEC)にて開催されているHera Community Meetingにてオンライン講演を行いました. 今回は欧州時間なので日本時間21:30からの発表でした.
20240401
新年度が始まります. 昨年度10月に着任して, まだ完全とは言えませんが, 実験を再開する目処が立ってきました. 新3年生が2名加わりいよいよ本格的に研究室が始動します!
20240322
惑星システム研究室からの最初の研究論文が出版されました! 東京大学/JAXA宇宙科学研究所の佐藤雅彦さん, JAXA宇宙科学研究所の長谷川直さん, 九州大学の高橋太さんとの共同研究成果, 「チタン磁鉄鉱を含む玄武岩が衝撃残留磁化を獲得する際の圧力と温度の影響」がJournal of Geophysical Research Planetsに掲載されました! 玄武岩は火星の地殻を構成している岩です. 制御した人工磁場中で玄武岩を用いた高速度衝突実験を実施し, 標的内部に生じた圧力, 温度と残留磁化強度の関係を調べた研究です. 実験で得た残留磁化獲得効率をもとに, かつて磁場を持っていた火星を想定した数値衝突計算を実施し, 衝撃残留磁化が衝突クレータ周辺に広範に残される可能性を示しました.
20240319
黒澤が55th Lunar and Planetary Science Conference (LPSC, 国際月惑星科学会議)にて口頭発表(要旨のPDF)を行いました. 日本からのオンライン参加で発表は日本時間の30時半からでした...眠かったです...
20240220
黒澤が令和5年度宇宙科学に関わる室内実験シンポジウムで成果発表を行いました. このシンポジウムは
JAXA宇宙研の共同利用制度の成果発表会をかねています.
20240205
黒澤が55th Lunar and Planetary Science Conference (LPSC, 国際月惑星科学会議)に投稿していた要旨(PDF)が口頭発表に採択されました!
20240201
「研究室の1年」というページを作ってみました. 下記のJAXA宇宙科学研究所への出張実験について何枚か写真を載せつつ, 日記風にゆるく執筆しています. よろしければご覧ください.
20240201
1/29–1/31に黒澤(教員)がJAXA宇宙科学研究所に出張し, 超高速衝突実験施設にて粉体への高速度衝突実験を行ってきました. よい試料を回収できたので, これから分析を頑張ります.
20240115
「研究内容」->「天体衝突は生命を育む(!?).」を一通り執筆しました. 新しいYouTube動画も貼ってあります.
20240114
「研究内容」->「天体衝突は天体表面を耕す.」を一通り執筆しました. その他の項目も随時内容を足していく予定...です.
20240111
今年(2024年)10月打ち上げ予定の連星小惑星探査計画「Hera」の日本チームの会合で研究発表を行いました.
20240104
「研究内容」->「天体衝突は隕石に刻まれる.」を一通り執筆しました. 研究室選びの参考にしてもらえたら嬉しいです. その他の項目も随時内容を足していく予定です.
20240104
明けましておめでとうございます. 本年もどうぞよろしくお願い致します.