20250602
理学研究科惑星学専攻の黒﨑健二さん(現,防衛大学校),荒川政彦さんとの共著論文「平坦および球状の標的上の超高速衝突時の物質放出角度:数値計算による検討」がInternational Journal of Impact Engineeringに掲載されました.天体衝突時に物質が噴出される過程を数値計算で調べ,小天体の微小重力条件下では放出物自体の圧縮性に起因するゆるやかな加速の影響が無視できないことを示し,適切な放出判定基準を提示しました.
20250602
黒澤が5/25–5/30に幕張メッセで開催された日本地球惑星科学連合大会(Japan Geoscience Union Meeting, JpGU)に参加してきました. 今回は「惑星科学」セッション, 「プラネタリーディフェンス-国際的な取り組みと協力」セッションにてそれぞれ主著の口頭, ポスタ発表を行いました. 「鉱物の物理化学」セッションでは共同研究者である海洋研究開発機構高知コア研究所の富岡尚敬さんが招待講演(黒澤は共著)をされました. またコンビーナの一人として「アストロバイオロジー」セッションを運営し, 座長を務めました. 地球惑星科学分野の複数学会に所属する研究者が一同に介するお祭りなので, 他分野のセッションを回って情報収集をしてきました. 刺激を受けたので頑張って研究を進めようと思います.
20250424
黒澤, Imperial College LondonのGareth Collinsさん, Tom Davisonさん, 千葉工業大学の岡本尚也さん, 石橋高さん, 故 松井孝典さんらの国際研究チームによる論文「衝突による有機物の酸化が隕石の衝撃変成度2分性の起源である.」がNature Communicationsに掲載されました. 炭素質隕石と呼ばれる有機物を多く含む隕石は, そうでない隕石に比べて, 過去の天体衝突の痕跡を含んでいません. これは「隕石の衝撃変成度2分性」と呼ばれており, 惑星物質科学分野で1,990年代から現在に至るまで30年来の未解明問題でした. 今回, 研究チームは隕石基質模擬物質を用いた高速度衝突実験と数値衝突計算を行いました. その結果, 炭素質天体上では衝突による加熱で有機物と鉱物中の酸素が反応して爆発し, 衝突の痕跡を宇宙空間に吹き飛ばしてしまうことを明らかにしました.
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20250401
新年度になりました. 新3年生1名が入ってきてくれました!
20250331
少し前の話になりますが, 黒澤が米国テキサス州ヒューストンで開催された第56回国際月惑星科学会議(56 th Lunar and Planetary Science Conference)に参加し, 研究発表を行いました. もともとは米国アポロ計画で持ち帰られた月試料の分析結果の速報を持ち寄る会議として始まったそうです. 現在では惑星科学分野の世界最大規模の学会の一つです. 今回は2年ぶりに現地参加して, 久しぶりにお会いできた海外研究者のみなさんと研究議論をしたりできました. 写真などはこちら.
20250212
黒澤がAmerican Geophysical Unionが刊行している「Earth and Space Science」誌より感謝状をいただきました! 同誌に投稿された論文を査読したのですけれど, 査読で感謝状をいただいたのは初めてでなんだか嬉しいです. 頂いた感謝状はこちら
20250106
新年, 明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願い致します.