令和4年9月定例会 答弁要旨

生活環境関係

 生ごみの減量化・資源化について

質問>SDGsを推進する視点から、「生ごみ処理機及びコンポスト」購入に対する助成制度を今一度検討すべきである。


答弁>議員ご指摘の制度廃止から14年が経過し、SDGsの理念を推進する視点や環境負荷軽減の観点など、制度廃止当時と今日とでは、環境保全の考え方が大きく変化をしてきております。ゼロカーボンシティの実現を目指す本市としましても、地球温暖化防止対策としてごみを燃やす際に発生する温室効果ガスの排出抑制の取組と併せて、市内の生ごみ排出の現状を分析し、生ごみ処理機やコンポストを含め能美市の現状に即した効率的、効果的な生ごみの削減の方策を検討してまいりたい。


中村発言

 検討ということで期待いたします。生ごみの減らし方として、「使いきり」「食べきり」「水きり」を分かりやすく呼びかけている市も見ます。検討と併せ、周知についても併せて考えていただきたいと思います。


 ※一人暮らし高齢者等の粗大ごみ対応について

質問>一人暮らし高齢者や運転免許証を返納した高齢者世帯、障害のある方等は、自力で粗大ごみを処分するには厳しい面があり、負担軽減を図る対策を検討すべきである。今年度予算に、平成29年度に策定した一般廃棄物処理基本計画の見直しが計上され、具体的施策を総合的に検証するとのことなので、粗大ごみの処理についても検討すべきである。


答弁>本市では現在、能美市一般廃棄物処理基本計画の見直しを行っており、独り暮らしの高齢者や障害のある方の粗大ごみの対応については、他自治体の取組を参考にするとともに、高齢者等の現況と地域の状況をしっかりと把握し、課題の解決に向けた協議を重ねてまいりたい。


中村発言

 今回は粗大ごみの処理をお聞きいたしましたが、高齢化が進みますと、ごみ出しルールどおりに出すことが難しくなる、重いごみが運べない、分別ができない、大人用のおむつが増えるなどなど、ごみ処理にいろいろな課題が発生するかと思いますが、実態を把握しながら、市民、行政、企業が協力して取り組んでいかなければならないと思っております。


 ※住居の荒廃(いわゆる「ごみ屋敷」)の対応について

質問>景観の悪化や悪臭等により著しく周辺に影響を与える「住居の荒廃(いわゆる「ごみ屋敷」)」について、条例制定の可能性も含め、その対応について市の見解はどうか。


答弁>先進的な取組を行っている自治体においては、条例を制定し、ごみを片づけるだけではなく、生活上の課題解決を目指して福祉と環境の両側面からの調査、ごみの排出支援、代執行等の措置を実施し、ごみ屋敷問題の解決に向け取り組んでおられます。自宅にためたものはご本人の所有物であることから、ご本人の同意を得て所有物を移動することが必要であり、条例の制定により体制を整備しても速やかな解決に結びつくものではないとお聞きをしており、事例を積み重ねて検証していくことが重要であると認識をしております。

 まずは解決に向けて、地域や関係機関と支援の方向性を検討し、ご本人に寄り添った支援を進め、地域の活動団体がごみ屋敷等への片づけ作業等を行う互助活動を支援していきます。

 今後、先進的な自治体の取組を参考に、一つ一つの事例に丁寧に向き合い、地域と協力してごみ屋敷問題の解決に向けて取り組んでまいりたい。


中村発言

 住居の荒廃としてごみ屋敷を取り上げましたが、そのほかにも樹木が生い茂る、多頭飼育などそういう問題もあります。住居の荒廃というのは定義が難しいということですが、企業誘致を進め、移住・定住を進める能美市としましては環境がよいことが大変必要ですので、ぜひそういう視点でも問題に対応していっていただきたいと思います。


教育関係

 ※文化部活動の地域移行について

質問>文化部の地域移行は、学校における働き方改革に寄与するとともに、単に文化部活動を学校から切り離すということではなく、将来にわたり子どもたちが、文化・芸術に継続して親しむことができる機会となることから、段階的に着実に進めていくべきではないか。


答弁>本市の文化の土壌に根差した多様な活動が部活動として展開できるよう、関係者の協力を得ながら、運動部活動同様に段階的な地域移行を進めてまいりたい。


中村発言

 能美市の学校では様々な文化部活動をされているということ、ぜひ小中学校を卒業しても、生涯にわたり続けていってほしいと思います。

 地域には、芸術や伝統、芸能、技術、知識を子供たちに伝え、子供たちが豊かな人生、深みや楽しみを知る人生を生きてほしいと願う人が大勢います。部活動の地域移行を有意義に活用し、能美市の子供たちが体も心もたくましく育っていてほしいと願っています。