令和4年6月定例会 答弁要旨

【子育て支援について】

質問>公立である能美市立認定こども園も私立と同じように利用者のニーズに沿った特色あるこども園として磨かれていく必要がある。能美市立認定こども園の今後の運営やあり方について検討する場を確保すべきである。


答弁>市立認定こども園は、保育・幼児教育を一体的に実施するための基幹機能の役割を担い、ふるさと愛が醸成されるような地域に根差した特色ある認定こども園を推進することとしている。市立認定こども園の検討の場については、毎年度、子ども・子育て会議において、子ども・子育て支援事業計画の進捗と併せ現状を報告し、協議している。


中村発言

 検討の場があるということですが、能美市の全小中学校では学校運営協議会を設置して、学校と地域、保護者が力を合わせて学校づくりを行っています。ぜひ、能美市立認定こども園も同様に、地域と共にあるこども園の運営を期待しております。


質問>第2子、第3子の里帰り出産を望んだ場合に、上の子が能美市の認定こども園を利用できるように改善することはできないか。


答弁>市外にお住いの就園児については、一時預かり保育事業の対象とはしておりませんでしたが、今後、市立認定こども園へ寄せられる相談を子育て支援課で集約し、受入れできる園を調整するなど一時預かり保育事業を利用できる体制を整えてまいります。


中村発言

 前向きなご回答ありがとうございます。

 いろいろ問題があるのかもしれませんが、子育てをする女性への最大限の配慮をしていただければと思います。短い期間であれ、能美市立の認定こども園を体験した子供の脳裏に、楽しくて優しい能美市が刻まれることを期待しています。


【地域医療と能美市立病院】


質問>クラスター発生後に取られた能美市立病院内の感染症対策は非常に高い評価を受けたとも聞いている。まだまだ感染症への対応は続くが、現時点での院内の感染症対策の取組についてどのように評価されているのか。


答弁>昨年度の南加賀保健福祉センターの指導監査では、感染予防の徹底した対応に対して高い評価をいただいた。その取組が認められ、昨年10月に県から感染症対策の重点医療機関の指定を受けるとともに、南加賀感染対策チームの一員として南加賀の高齢者施設、障害者施設への実地指導も行っている。また、4月1日には、組織的な感染防止対策の基幹的な役割を果たす感染対策向上加算1の医療機関としての基準を満たすことができた。

 

質問>能美市立病院は、地域包括医療の実現を目指していると聞いているが、今後どのように取り組んでいくのか。


答弁>当院の地域包括医療は、入院から退院、在宅療養まで、一人一人のニーズに寄り添いながら、入院チームと在宅チームが連携し、医療と生活をつなぎ、支援をする全人的医療を目指している。地域のクリニックと連携し、在宅での療養において、介護者が病気、入院などで一時的に在宅介護が困難になった場合、介護されるご家族を支援するため、レスパイト入院の受入れを行っている。

 高齢者に優しい社会の実現に向け、安全・安心の医療提供ができるよう、急性期、回復期、慢性期と在宅までの過程を一貫して担う当院の地域包括医療を、近隣の医療機関や地域の方々のご理解、ご協力をいただきながら、さらに推進させていきたい。


質問>病院運営は医師の確保や、施設、医療機器の整備などたくさんの課題があるが、今後、能美市立病院の在り方をどのように考え運営していくのか、その方針について聞く。


答弁>一昨年から取り組んでいる能美市立病院経営改革プロジェクトにより、「いつもあなたのそばに能美市立病院」と掲げ、地域包括医療のさらなる充実を目指し、地域医療推進センター、愛称まるっとの設置など、4月に組織を改編した。現在、地域医療推進センターを白寿会館別館に新設する改修工事を行っており、改修後は在宅支援部門約20名が地域包括ケアシステム構築の中心的な役割を担っていく。

 また、今年度スタートさせる医療介護連携システム構築事業では、デジタル技術により支援に必要とされる情報を一元管理し、高齢者などの見守りと在宅ケアを支援します。今後、メモリーケア・ネットワーク能美や医師会との連携の下、在宅で安心して住み続けることができるよう、デジタル技術と市民の力を最大限に生かし、地域医療、在宅医療のさらなる充実を図る。


中村発言

 今後も地域に根差した病院、住民の身近に寄り添う病院として、安定した運営が続いていってほしいと希望しています。