・前書き
Nepenthes attenboroughiiについて
色々な方と喋っていて「attenboroughiiは高山性ネペンテスだから冷やさなければならない」イメージを持っている方が殆どですが、
結論から言うとこの種類は冷やさなくても栽培可能です。
ただし癖がかなり強い品種なのは確かなので、コツを解説したいと思います。
Nepenthes attenboroughiiについて
色々な方と喋っていて「attenboroughiiは高山性ネペンテスだから冷やさなければならない」イメージを持っている方が殆どですが、
結論から言うとこの種類は冷やさなくても栽培可能です。
ただし癖がかなり強い品種なのは確かなので、コツを解説したいと思います。
うちの温室は温度別に3つに分かれています。
本種を最初に導入した時は、「やはり高山性だろう」と、2番目に冷える温室に入れいていましたが、成長が思わしくなく、管理方法を大幅に変えなければいけないのは明らかでした。
高山性ネペンテスの成長が悪いとき、まず疑うのが温度設定です。葉を見ていると冷やしすぎな気がしたので、思い切って低地性ネペン温室に入れてみました。
本種の自生地は1450m-1720m程度であり、自分が育てていた他のネペンテスだとnebularumやpitopangiiが近いですが、
この2種を低地性温室で育てるのは難しい、というか考えられないといった感覚なので、
アッテンを低地性ネペン温室に入れるのは賭けでもありました。
我が家の低地性ネペン温室は32度を超えていきます。このような環境でアッテンを育てるのは正気とは思えないです。
案の定暑がってきましたが、高山性温室が寒くて、低地性温室が暑いならば打つ手がありません。
管理を変えて対応することとします。
前置きが長くなりましたが、ここからは管理をどう変えたか書いていきます。
・水をジャバジャバやる…これは自生地の動画をみていた時に探検家が言った言葉です。
「今年は雨が少ないからピッチャーが小さい可能性がある」これが大きなヒントだと感じ、
水やりを2日に1回、乾いていなくてもやる事としました。
・鉢底送風の導入…水を多くあげることで、根が窒息し、根腐れを起こすことが想定されたので、
鉢の底に向かってPCファンで送風することで、窒息を防ぎ、気化熱で根を冷やす効果を期待できます。用土も通気重視にすると良いでしょう。
・昼夜で温度差をはっきりつける…多くのネペンテスで有効ですが、昼に32度まで上がるなら夜間22度ぐらいまで下げます。
この鉢底送風x頻繁灌水はアッテンにとってかなり効果的だと感じていますが、他の栽培家の環境で検証したわけではありません。
アッテンは成長が遅いため効果が表れるまで数ヶ月かかったりしますし、温度や湿度、光加減などで管理を工夫する必要があるでしょう。
低地性管理をするにしても、慣れるまで時間がかかりますし、辛抱強く様子を見守ってください。