1978年
10月25日 アルバム『西遊記』発売
ちなみにアルバム発売目前の10月22日、テレビシリーズでは金角銀角の回が放送されました。終盤、悟空大暴れのバックで再び流れる『モンキー・マジック』、クライマックスの切ないシーンに流れる『サンキュー・ベイビー』、どちらも印象的です。
ドラマも好評、主題歌2曲も大ヒットで、アルバムもセールスを伸ばしていきます。
レコード帯にその都度、マイナーチェンジがなされます。ここから見てもこのアルバムの売れ行きがよかったことが分かります。
初回盤はカラーポートレート付きでした。
しかしすぐになくなってしまって、『ポートレート付き』の文言は無くなります。
ほどなくモンキーマジックも大ヒットとなり、『ガンダーラ』と縦書きで大きめに書かれた横に『モンキーマジック』も併記されます。
そして、残念ながら1978年末でサトリルレーベルとの契約が終了してしまうのですが、その後もゴダイゴはヒットし続け、サトリルのロゴ部分がコロンビアロゴに変わります。(ジャケット本体、ミッキーの足元部分も変わっています。)
帯裏も、初期版は「日本のロック特選盤」の紹介となっていて、ゴダイゴのものの他渡辺香津美さんらのアルバムも載っていますが、コロンビアロゴ版では「ゴダイゴディスコグラフィー」の紹介となり、その後発売になる4thアルバム"OUR DECADE"や、タケの1st『走り去るロマン』再発版(ゴダイゴ版ハピネスのもの)まで載ったものに変わっています。
さらに歌詞カードにも変化があります。モンキーマジック併記帯のものからは、ファンクラブへの連絡先が追記され(メンバーバイオグラフィー欄、トミーの写真下)、コロンビアロゴ版のディスコグラフィ欄ではやはり"OUR DECADE"と『走り去るロマン』、及びシングル『ハピネス』までが追記されます。
(初回版のポートレートは、2008年に紙ジャケCDとして復刻されたときCDサイズで付属されました。なので、この時の復刻帯は初回版デザインです。)
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さてこのアルバム『西遊記』ですが、サウンドトラックと紹介されることもありますが、基本的にはゴダイゴのオリジナルアルバムです。
西遊記に着想を得た全曲英語詞の歌もので、インスト曲はありません。ドラマのバックで流れたインスト部分が随所に使用されているものの、ドラマのBGMそのままを集めたものではないということです。(いつか発売してほしいです。)
『モンキーマジック』や『ガンダーラ』も、テレビで流れたものは録音が別だと思います。『モンキーマジック』では、最初のAchaa!やBorn from an...の"Born"の歌われ方が明らかに違いますし、『ガンダーラ』もシングル版よりテレビ版の方がテンポが速く、♪愛の国~の部分にも女性コーラスが入ります。
* でも先ほど書いた金角銀角の回の『サンキューベイビー』はアルバムと同じな気がします。ちなみにこのときの『サンキューベイビー』は、イントロそのまま聞ける版です。
** テレビ版『ガンダーラ』、改めて聞いてみると「♪どんな夢も~」の部分、#の音使ってるっぽいですね。でも、「♪行きたがるが~」の部分では使ってなさそうです。
この、サントラではないことと、日本語で歌ってる曲は入ってないことを示しておくため、と思うのですが、全曲「英語タイトルをカタカナにしただけ」の日本語タイトルになっています。
"CM SONG GRAFFITI"のときと同様、ドラマのイメージを損なわない感じにもなっています。
それに、そうは言っても半分サントラのつもりで聴くから、全曲英語詞だったとしてもある意味問題なかった。これは嬉しい誤算だったのではないでしょうか。
そういえば、"CM SONG GRAFFITI"で1曲だけミッキーが作曲した『レッドシャポー』に1行日本語詞が入っていますが、このアルバムでもミッキー作曲のB-1『ステッピンイントゥユアワールド』で、"SONGOKU"と、キャラクター名称ではありますが日本語を入れています。これがうまい!ここでちょっと落ち着くんですよね。(ちなみに中国語での孫悟空の発音は日本とは違います。)
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ドラマを見ていてちょっと残念だったこともあって、それは、
"CELEBRATION"が使われないまま終わってしまった
ことです。
ドラマは結局、天竺に着かずに終わってしまうので、『ガンダーラ』で始まって『セレブレーション』で終わるドラマ、にはならなかった。これが当時はとても残念でした。
しかし今大人になり、このことから改めてアルバム『西遊記』を考えると、実は『ガンダーラ』自体が、小説『西遊記』とは外れた話だったということに気づきました。
本物の玄奘三蔵は確かにガンダーラ地方に行っていますが、小説「西遊記」にはガンダーラという場所は出てきません。西遊記の三蔵法師一行が目指したのは、天竺ではあるけれど、「大雷音寺」という架空の聖地です。
しかも実際の玄奘三蔵が目指したのはインド東部にあるナーランダ僧院という場所で、ガンダーラ地方はその経由地ということになっています。
ガンダーラ地方でも知見を広げてもいるのでそこも重要な場所でしたが、実際に目指した場所としてはナーランダ僧院ということになります。
当時のナーランダ僧院は、世界中から優秀な学僧や留学生が集まる仏教の最高学府で、仏教のみならず天文学や医学なども広く学ばれるところだったと言います。三蔵は数か月から1年ほどガンダーラ地区に滞在した後、ナーランダ僧院で5年の歳月を勉学に費やし、副学長も務めたとされています。(5年で副学長はすごすぎる。)
その他、実際の三蔵は、「国禁を犯して単身インドへ」とか、「当時の教えに疑問を抱き、最新の経典を直接学ぼうと考えた」とかで、今ならこっちの方が映画なんかにしたらかっこいいかもとか思ってしまいます。だいたい誰の紹介でもなく行ってて学ばせてもらえただけでもすごいのに、副学長ってどういうことでしょうか。その生きざま自体にある意味、孫悟空を感じ、冒険を感じます。(だからあんなお話になったんでしょうね。)
ということで、このアルバムは、西遊記のみならず、実際の玄奘三蔵にもイメージを繋げている、と言えます。
それもあって、このアルバムは、ゴダイゴのオリジナルアルバムである、ということになる。
そんなことのような気が、今はしています。(あの頃はそんなこと考えませんでした。小学生でした。)