"OUR DECADE"と"MAGIC CAPSULE" ~1979年のアルバム~
1979年6月25日 OUR DECADE 「70年代ー僕たちの時代」 発売
オリジナルアルバム第4弾として発売されたこのアルバム、やはり、という感じで、日本語曲は入りませんでした。
アルバムコンセプトとしては、第2弾の『デッド・エンド』に近く、『デッド・エンド』でどちらかというとアメリカから語られたこの時代の世界観を今度は日本からの視点で、少し時間が経ったアジアからの視点で語ったアルバムであると思えます。
というわけで、途中の『ガンダーラ』や『ビューティフル・ネーム』、発売自体は少し後になる『銀河鉄道999』でのゴダイゴのイメージとはちょっと違うものになっています。それでもオリコン週間アルバムランキングで3位まで上昇。全曲英語の、純粋なロックバンドのオリジナルアルバムとしてはかなりのヒットと言えます。
ただ、ひとつ前のアルバム『西遊記』が通算8週1位を獲得しており、さらにこの後8月から10月にかけて、劇場版サウンドトラックアルバム『交響詩銀河鉄道999』がこちらは8週連続での1位に輝いており、一般的にはこのアルバムは少しパンチが弱くなっているかもしれません。
しかし、テレビで見せる一般的なイメージと、その拘りのバンドサウンドのバランスを失うことなく発表された、極上のアルバムと言えると思います。
アルバム最後が1曲目のリプライズであることを除き、全14曲、まっさらな新曲として発表されました。サウンド全体がリミッターいっぱいなイメージ、スピーカーに収まりきらない厚みで迫ってきます。ほとんどの曲をタケのメインボーカルとしたことで分かりやすさがある反面、時事的内容の歌詞はコラムとアートのミクスチャーのようで、やはり難解ではあります。歌詞と、作詞者奈良橋陽子さんによる解説ともに、和訳文が載っていますが、これを読み込むのもなかなか大変。思考力を必要とするアート。骨太なアルバムです。
アジアの視点で70年代の世界を描いた日本のロックバンドによるトータルアルバム。
前年まで関わっていたSATRILレーベルから発売されていたら、また違った展開が彼らを待っていたかもしれないと思う部分もあります。
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このすぐ後に、彼ら初のライブアルバムが発売されます。
1979年10月25日 MAGIC CAPSULE 発売
2枚組でライブアルバムでもありながら、こちらはオリコン1位を獲得しました。C面にヒットシングルを配した、ベスト盤としての側面が大きかったと思います。また、A面にもシングルA面曲が2曲収録され、B面は1stアルバムからの壮大な組曲と、2ndアルバムからのドラマティックな表題曲。D面はライブの盛り上がりがそのままパックされたような構成で、最新アルバムであるOUR DECADEからも多数収録。いろいろとお得感にあふれたアルバムです。
アルバムタイトルの分かりやすさもあったと思います。単語として日本人に馴染みがあるか無いかで言えば、"デケイド"よりは"カプセル"なんじゃないでしょうか。(綴りには面喰いました、当時は。)
彼らの活躍を追った同名映画テーマソングとなったA面1曲目はCMにも使われます。それでもこの曲も含め、アルバム内で日本語曲として収録されているのはヒット曲を配したC面のものだけ。当時の最新曲『銀河鉄道999』は英語詞での収録でした。
ベスト盤においても彼らの拘りは変えなかった。実は骨太バンドだったかれらの、その骨太な部分をテレビ的なイメージに乗せて作った、彼らの真骨頂がうかがえるベストライブアルバムです。