特別企画

MIRU30周年&25回記念 特別企画
「過去を知り、未来を想う」

過去に一世を風靡した研究について、研究内容だけでなく、その研究を生み出した時代背景にも焦点を当てて、その状況をよくご存知の皆様にお話していただきます。過去の出来事から将来の研究デザインのヒントを探ります。

7月28日(木) 10:40-12:10 大ホール、中ホール(中継)

企画意図

「必要は発明の母」というよく知られた言葉がある。我々研究者にとっては、「必要は研究の母」と言い換えても良いかも知れない。認識率の向上が必要であれば、その実現に向けて対策が講じられるであろう。やりたいことに対して計算機の能力が足りなければ、軽量なアルゴリズムが考案されるであろう。必要なものはその時々で変わるから、研究はその研究が行われた当時の時代背景と切っても切れない関係にある。


これまでに行われてきた幾多の研究の中には、当時の研究シーンに大きな影響を与えた金字塔的な研究がある。また、従来から知られていた技術であっても、ある事がきっかけで一気に広がったものもある。このような多くの研究者に影響を与えた研究には、そうなるだけの理由があったはずである。ともすれば研究内容だけに注目してしまいがちであるが、その理由の一端はそれを生み出した時代背景にあるのではないだろうか。もし「歴史は繰り返す」のであれば、重要な研究とその時代背景を一緒に知ることで、今後我々が研究を着想するために参考になるかもしれない。


本企画では、MIRUの研究分野の金字塔的な研究や盛り上がりを見せた研究に焦点を当てる。研究内容だけでなく、その研究が生まれた時代背景、研究の波及効果をゆかりのある研究者に語っていただく。

概要

この企画でイメージしているのは、昔NHKで放送していた「その時歴史が動いた」です。番組をご存知かもしれませんが、歴史の転換点を「その時」として取りあげ、ど うしてその転換点を迎えたのかや、その後の影響を紹介していました。今回はその研究バージョンという位置づけでして、広く知られた研究がどうして 生まれたのか、そしてその後どういう影響を与えたのかを語っていただこうと思っています。

登壇者

進行役

岩村雅一(大阪公立大学)

オープニングスライド)


講演者とテーマ

局所特徴量

藤吉弘亘

中部大学

(講演スライド)

AlexNet

牛久祥孝

オムロンサイニックエックス

(講演スライド)

Image-Based Rendering

岡部孝弘

九州工業大学

ARツールキット

加藤博一

奈良先端科学技術大学院大学

カーネル法

前田英作

東京電機大学

(講演スライド)