平結びだけで作る

この作例は太さ0,75ミリのワックスコードだけで作ります。

ジョイントは芯糸の両端を平結びでまとめる平結びジョイントです。スライドさせるのに引っ張る力玉もビーズは使わず、大きめの結び目にしました。

今回はジョイントも含め8色の巻き糸を用意しましたが、全部色を違えなくても大丈夫。好きな配色で。

ひと結びを2つ重ねると
ちょっとオニギリっぽい?

ブレスレットは周囲16センチに仕上げたいと思います。巻き糸が7本。ジョイントの平結びも周囲に含まれますから、全部で8色。1色約2センチで編んでいこうと思います。

①芯糸の12センチくらいの所で仮結び。ピンで固定します。

最初の巻き糸の中心を芯糸の後ろにセットして両側をそれぞれ左右の巻き糸に。

芯の手前で4の字のよう組み方ます。

②右の糸を左から来た巻き糸と芯糸の下をくぐらせ、左側の空間(4の三角部分)の下から上に通します。

③巻き糸の端を両側に引き締めます。1目の前半、1巻きできました。

④後半の逆4です。①とは左右反転した作業になります。巻き糸が交差するとき左が上。平結びの4、逆4は縦棒が上です。

⑤縦棒の糸を右から来た巻き糸と芯糸の下をくぐらせ、右側の空間(逆4の三角部分)の下から上に通す。②の左右反転ですね。

⑥引き締めたら後半の1巻きできました。①〜⑥で1目です。

2センチを目安に目を作っていきます。

程よく出来たら、次の巻き糸をセット。

先の巻き糸を芯糸と一緒に囲んで平結び1目で取り付けます。

2目めからは、先の巻き糸は外に出して編みます。出すのは裏側から。

先の巻き糸の端は焼き留めします。周りの編み目が落ち着いてからの方がいいです。

表から見ると留めが見えず、スッキリしています。

平結びは円筒状なので、次の巻き糸と少し重ねる事で、各巻き目がてんでに回るのを防ぎます。

3色めをセット。

同じように重ねて…

ある程度編み進んでから、前の巻き糸を処理します。

裏から見たところ。

次は4色目で、本体の中心に来る巻き目です。同じように進めてもいいんですが、ちょっと遊んでみましょう。

次の巻き糸を2本に切って、両端を先の巻き糸とそれぞれひと結びしてみました。

結び目はしっかり。各糸を1本づつ引っ張って。

そのまま編み進めて…

落ち着いたら結び目の先を短くカット。2ミリぐらい残せば良さそうですね。

しっかり結んであっても焼き留めするまでは解け易いので、結び目に負荷が掛からなくなってからカットして下さい。

炙るのはカットした糸先です。火の扱いにはご注意を。

結び目自体がデザインの一部になります。焼き留めする時は結び目が丸く整うようにしましょう。

4色目の終わりも結び目で。

焼き留めしたらこんな感じ。

真ん中のパートだけ繋ぎ方を変えてみた…というお遊びでした。

7色出来ました。予定通りの長さになりましたか。だいたい14センチ弱。本体の両側の力玉とジョイントの平結びも仕上がりの周囲に入ります。目は押すと詰まって多少短くなります。

最後の巻き糸を処理します。重ねる相手がいないので単独で。1本での処理なので3ミリぐらいでカットしてみました。

この長さが、解けて留める量になるので、糸の本数や太さで加減して下さい。

片方焼き留めしました。色が少し濃くなって質感も変わりますね。

本体の出来上がり。

本体の両端から出ている芯糸で大きめの結び目を作ります。

この両側の結び目は図の青い方の力玉です。ブレスレットを緩める時に摘む箇所になります。

ブレスレットは片手で緩めたり締めたりするので、力玉があると調整がラクになります。

5センチ程話してもう1つ結び目を作ります。これが先程の図のピンクの力玉です。

この2つの力玉の間の芯糸がジョイントのスライド用糸になります。

焼き留めの跡が表に出ないように気をつけて。何か型になるものに巻きつけて整えます。

スライド用の糸をまとめてジョイント用の巻き糸で結びます。最初の結び目は裏側へ回します。

落ち着いたら型は外して大丈夫。

ジョイントの平結びの長さで最終的なブレスレットの周囲を調整。ただし、あまり長いとスライドし難くなります。逆に短いと緩くなります。

ジョイントの平結びはかなりしっかり結んでも大丈夫。芯糸は編み目の中を通っているだけなので動きます。

編み終わりを焼き留めしたら出来上がり。芯糸まで溶かさないでね。くっつくから…。

スライドを確認してみて下さい。最初はかなり強く引くように感じるかもしれませんが、緩いと装着中に緩んできてしまいます。

余った芯をカットして焼き留めしたら出来上がり。

こんなアレンジが出来ます

アレンジ次第では華やかな仕上がりに。

こちらは結び目の間にビーズを挟んでみました。ビーズの分編み目の長さを短くして下さいね。力玉もビーズにしました。

さらに本体より少し緩めに、細い糸を並走させています。こちらは太さ0.5ミリの糸で丸小という小さなビーズが通せます。両端は本体側の力玉の箇所でセットしてあります。

ところでパイナップルって、どんなふうに生るか興味あります?