ボタンループを作る
この作例は太さ0,75ミリのワックスコードで作っています。15ミリのボタンを使っています。
4本の糸で編む斜め巻き結びです。
巻き糸2本は同じ色を使うので長い糸を二つ折りにして使います。
ここでのポイントは、最初にこの巻き糸の中央部分でボタンループを作り、そこからスタートするところです。
芯糸は本体の差し色にもなるので2色にしました。
上は「斜め巻き結びの練習」で紹介した5本の編み目です。
今回は巻き糸を1本減らして2本にしましたが、仕上がり幅はこれだけ違います。幅が変わる事で必要な糸の長さも多少変わります。
段や巻き糸の数を増やす時は用意する糸の長さにもご注意を。
ライン結びのやり方については「結び方」のページをご覧ください。
グレーの巻き糸を180センチで用意しました。そのうちループに必要なのは20センチぐらいと予想。そのうちループの芯は3センチ程なので、端から大体83センチ位を中心としてマーク。
ここが編み始めです。約83センチと約97センチに分かれました。長いほうがループの巻き糸です。
ライン結びを3センチ程編みます。
径15ミリのボタンです。本体が細いので小振りなボタンにしました。
できたライン結びで輪を作ってボタンが通るか確認。足りなかったら目を足して下さい。
マークに使っていた青い糸を抜いた跡に、ループの反対側の芯糸の方を通します。
糸通しを使うとラクですよ。
芯糸を通した事でライン結びの中に芯糸の輪が通っている形になって安定します。
ここから本体です。
芯糸をセットします。芯糸2本をひと結びしました。
グレーの糸で結巻き結びして芯糸を留めました。
芯糸の方で結ぶと芯糸の色が表に出ますが、ここでは色を出さない感じで。
後ろから見たところ。
芯の結び目が緩んでいないか確認。必ず糸を1本づつ引っ張って確認して下さい。
カットして焼き留めします。
これは裏から見たところ。黄色と水色の芯糸が左側にあります。
表に返すと右側に芯糸が2本並んだ感じになります。
芯糸がある右側から斜め巻き結びをスタート。水色の芯で1段め、巻き目は黄色、グレー、グレーの3目が並んでいます。
次は黄色を芯に2段め。グレー2本を結んだ後、黄色を巻き糸に使ってもう1目。
2段めの芯糸が折り返しポイントを作ります。左は黄色です。
黄色の芯で折り返します。まず水色で1目、グレー、グレーと続けて3目できたら1段です。
次は水色の芯でもう1段。
折り返して左右が逆になる斜め巻き結びの繰り返しです。
右側では水色の糸が折り返しポイントを作ります。
黄色で折り返すと、もう1つの芯糸水色で結んだ巻き目がその両側に並んで差し色効果を作ります。
右側に黄色、左側に水色のポイントが並んで模様になりました。
そろそろ15センチになります。輪を作ってサイズ確認を。ボタンを結ぶ糸でもう1センチほど長くなる見込みで確認を。
本体の長さが決まったらひと結び。
次にボタンを結びます。
ボタンのデザインに合わせて良さげな感じに着けて下さい。
ワックスコードはとても丈夫なので何度も通さなくても大丈夫です。
余った糸を少し残してビーズを着ける事もできますが、
今回は焼き留めします。
焼き留めは解け難いけれど、後戻りもできません。処理する時糸も短くカットするので、糸を切る前に色々確認しましょうね。
出来上がり。
ほぼボタンが主役ですね。
着なくなった服の綺麗なボタンなど再利用してはいかがですか。
巻き糸に大きなビーズ、芯糸の折り返し点に小さなビーズをそれぞれ通してみました。
糸とビーズのシンプルな配色にするため、巻き糸と芯糸を同じ色にしています。