平結びとシングルスライド
この作例は太さ0,75ミリのワックスコードで作っています。
ここでのポイントは芯糸と巻き糸の兼用です。
長い3本の糸を2つ折りにし、3色の糸6本で編む形にします。4本は芯糸、2本は巻き糸です。巻き糸を交代させる事で配色を作ります。
もう1つのポイントはシングルスライドのジョイントです。
ダブルスライドの右のピンクに当たる力玉を本体に固定して、スライドは1本だけにします。
今回は固定する力玉の代わりに小さなモチーフを編んでみました。
最初にモチーフを作ります。
まず、本体では芯糸と巻き糸を兼ねる3本の糸を中心でおります。
モチーフは巻き糸4本で4段の巻き結びで作った四角い形を作る所から始めます。糸の組み合わせ方は写真のような感じです。左のオレンジと水色は巻き糸。右の紫と黄色は芯糸。黄色はモチーフだけの参加です。
まず紫の1本めを芯に1段めを結んでいきます。1目結んだらオレンジの仮結びを外します。
結び目がきれいに並ぶように2目めを結びます。
同じ要領で水色も結びます。水色を2目結んだら1段です。
次に紫の仮結び外して、2段めの芯糸にします。
同じように4目結んで2段めが出来上がりました。
紫の糸を引いて折り返し部分が見えないよう引っ込めます。
次に黄色の芯糸で2段作ります。
4段出来たら、
最初の芯糸だった1本めの紫を斜め巻き結びの要領で曲げて芯にします。次の紫、黄色2本の順に3目結びながら中央へ。
次は右側から。最初の巻き糸だったオレンジを曲げて芯糸に、次のオレンジ、水色2本と拾って3目結んで中央へ。左の紫と裏巻き結びで左右をつなげました。
左右同じ要領で繰り返し…
斜め巻き結びを4段、左右対称で結んだら、こんな六角形が出来ました。
黄色が中央にきています。本体では黄色は使わないので、ここでさよならです。
本体で使う他の6本をまとめたら、黄色でまとめて結びます。
平結びをして焼き留めしました。
黄色を加えた事で、なかなか奇抜な配色になりましたね。毒のある生物みたいな…。
モチーフはここまでです。
モチーフと本体の間をジョイント用に少し空けます。写真のビーズは本体の1部で力玉ではありません。モチーフの方は力玉の役割をします。次の図では右側のピンクに当たります。
最後に編み上がった本体を輪にしてジョイントの平結びを作る時、空けた部分が埋まる予定です。
まずオレンジを巻き糸にします。他の4本を芯として中央に集めたら、その左右にオレンジを配します。
平結びを結んでいきます。
ビーズも含めて約2センチにします。
次のビーズを通したら巻き糸を水色に交代。
他の2色を中央へ。ちょっと引っ張ってビーズの中で弛んでいないか確認。1本ずつ確認してください。
水色も同じように平結びで。
次のビーズを通したら紫と交代です。
紫で編んだら3つのパートが出来ました。次は真ん中のパートになります。
3色で7パートなので、1色2パートずつで、1つ遊べますね。
真ん中でまたモチーフを作ってみましょう。
各色毎にまとめます。
ここでまた黄色の登場です。1回結んだら黄色も2本まとめて左に寄せます。
左は黄色と水色。右はオレンジと紫。それぞれ4本で左右対称の斜め巻き結びを2段編みます。
左は黄色の1本めを芯に、次の黄色、水色2本の順に拾って3目巻き結び。
右はオレンジを芯に、オレンジ、紫2本の3目。
双方の芯糸を中央で巻き結びします。
2段めも同じように左の黄色、右のオレンジを芯にそれぞれ中央まで。左右の芯糸を巻き結びで繋いだら、そのまま交差させて左の黄色を右に。外側に向かって黄色、紫、紫と拾っていきます。
右の芯糸だったオレンジは左へ。オレンジ、水色、水色と巻き糸を拾って巻き結びしていきます。
ここで中央にあるオレンジと黄色が次の芯糸です。芯糸同志を中央で1つ巻き結びしてから左右に別れて進めます。
黄色が1番端にきています。
他の糸を1まとめにして黄色でまとめます。
黄色で結んだら黄色はここで途中参加終了です。しっかり結んで焼き留めしましょう。
ビーズをつけたら、ここからは前半の繰り返し。平結びのパートを3つ、巻き糸を入れ替えながら編んでいきましょう。
本体の最後にビーズをつけます。これが図の水色の力玉になります。糸6本をまとめてひと結び。
6センチほどスライド分を空けてもう1つビーズをつけ、ひと結び。このビーズは図の左のピンクです。モチーフとこの力玉を両方に引く事でブレスレットの周囲を引き締めます。
最初のモチーフの後に空けておいたジョイント用の箇所とまとめて、黄色の糸で平結びします。
巻き終わりを焼き留めしたら出来上がりです。
こんな感じです。
モチーフが難しそうと感じたら、大きめビーズを代わりに。