(部会世話役・湯川先生からのメッセージより)
茶話会を行いたいと思います。名前の通り会員どうしのざっくばらんな懇談会です。お気軽にお時間の許す範囲でご参加ください。
茶話会といっても話のきっかけある方がよいので、最初20―30分程度でひとつ話題提供を用意しています。
ご参加ご希望の方は、1週間前をめどに、お申し込みください。
2022年3月27日17:00〜18:20(日本標準時)
オンライン開催(Zoomミーティング使用、詳細は参加者申込者に連絡します)
開催日の1週間前をめどに、下記よりお申し込みください。
(終了しました)
(部会世話役・湯川先生からのメッセージより)
Fauve De Backer, Piet Van Avermaet & Stef Slembrouck (2017) Schools as laboratories for exploring multilingual assessment policies and practices, Language and Education, 31:3, 217-230. という論文の要約。
この論文は、マルチリンガルの視点をアセスメントにも取り入れることの利点や公正さについて論じたものです。バイリンガル、マルチリンガルの視点と評価について、またその周辺のことについて考えたり情報交換ができればと思います。
第1回茶話会を行った。大変活発な議論ができ有意義な時間となった。
参加者9名
3名の方の自己紹介
横井幸子先生からDe Backer他(2017)の論文の要約を問題提起として提示。その後討論。
意見交換で出た論点の主なもの:
言語教育が対象科目ではない場合(言語以外の教科)の理解や思考のテストのあり方
複数言語の使用の可能性
言語教育が対象科目である場合にもモノリンガルバイアスを取り除く方法の可能性
テストで、問題の回答ではなく問題そのものの理解が困難だったという事例
学習過程の中に評価を埋め込んでZPDを確認していく方法の模索
入試によっては対象言語の能力のテストではなく、母語との間の翻訳力や構文理解チェックになっている場合があるという問題
バイリンガルテストの様々なあり様について
テストの間接サポートとして時間延長をしたら効果的だった例
テスト問題や回答を学習者のニーズに応じて多言語にしようとしても、翻訳ソフトにすら組み込まれていないマイナーな言語の問題
対話的でタイムリーなフィードバックを行い、学習を目的とする評価の模索
評価者の力量の問題
今後、当面は年に3回(4か月ごと)をめやすに茶話会を実施予定
論文を1本話題提供として出してもらい、ざっくばらんな議論をする方向を維持
次回もマルチリンガルの視点を取り入れたアセスメントのテーマを継続する。