母語・継承語・バイリンガル教育学会各種言語教育部会
日時:2024年8月12日, 19:00〜21:00 (UTC+9)
実施方法:Zoomによるオンライン開催、参加費無料
参加申し込み:(終了しました)
どなたでも参加可能ですが、事前の参加申し込みをお願いします。参加人数に上限があります。
本学会(MHB)の特徴の1つは、参加してみることによって、自分には身近ではない領域についても自然に出会い、理解を深め、関心を持つきっかけができることにあります。
この各種言語教育SIGも、いろいろな言語のいろいろな形態の教育に関心を持つ人と出会える場でありたいと願っています。しかし、オンラインでの開催は、世界中から労なく集える利便性がある反面、「どんな人が集まっているのだろう」という不安を解消しにくいという欠点があることも否めません。
今回、そのような不安を少しでも拭い去ることができればと考え、少人数のグループでの自由な話し合いや、興味の赴くまま他グループを訪問しての意見交換をおこなう「ワールドカフェ」形式でのイベント「各種言語教育部会ってどんなとこ?」を企画しました。みなさまのご参加をお待ちしております。
毎夏のMHB年次大会に合わせた各種言語教育SIGのイベントもオンラインでの開催が常態化した。オンラインでの開催は、世界中どこからでも低コストで参加できるという利点がある反面、「どんなメンバーが集まっているのかわからない。面と向かって話したことがない人のいるイベントは気軽に参加できない」という不安を解消しにくいという欠点もある。
今回、そのような不安を少しでも拭い去ることができればと考え、(オンライン開催ではあるが)少人数のグループでの自由な話し合いや、他グループを訪問しての意見交換をおこなう「ワールドカフェ」形式でのイベント「各種言語教育部会ってどんなとこ?」を開催した。
当日は、事前の申し込みフォームの自己紹介情報に基づいた小グループに分かれ、前半は、「自分が興味があること」「この部会でやってみたい/やってもらいたい企画」などを自由に話し合ってスライドにまとめ、後半は、スライドを見て興味を抱いた他グループを訪問し、そのグループのアイデアについて意見交換をするという活動をおこなった。
この場で出たアイデアは概ね以下のようにまとめられる。〈キーワード〉:〈希望〉という形で紹介する。
移動する子どもたち:共通の関心事項である。移動を経験した本人たちの話も聞きたいし、教育の実践報告も聞きたい。
多様化する学習者:生徒/学生の背景はますます多様化している。そのような対象に対する外国語教育を考え直したい。生涯教育、全人的教育という観点からも見てみたい。
実践の共有、情報の共有:さまざまな実践の具体的な報告を聞きたい、いろいろな試みをしている学校を見学したい、当事者の話も聞きたい。
保護者:保護者のビリーフの検討や保護者への啓蒙、孤立しがちな保護者のコミュニティの形成などについて考えたい。
隣接領域との接点:言語の基礎研究、学校教育の研究をしている人から、我々がやっていることはどう見えるのかを知るために交流したい。
研究の推進と発表:さまざまな研究手法(TEA、PAC分析、インタビュー調査……)に関する情報(具体的な手法、難易度、必要な倫理的な配慮……)を共有したい。また、論文や実践報告の効果的な作成方法についても学びたい。
19:00-19:10 【趣旨説明・進行の説明】……山崎直樹(関西大学)
19:10-19:30 【自グループでの作業1】
主催者が用意したグループ分けに従って少人数のグループに分かれ、「各種言語教育SIGでこんな活動がおこなわれたら、自分は参加してみたいと思う」というテーマで企画のアイデアを出し合い、出されたアイデアで〈企画カード〉を作り、共有する。
19:30-19:45 【他グループ訪問1】
グループを二分する、半分は共有された他グループの〈企画カード〉を見て、興味をもったグループを訪問し、意見交換をする。残り半分は自グループに残り、他グループからの訪問者の応対をする。
19:45-20:00 【他グループ訪問2】
自グループに残ったメンバーと他グループを訪問したメンバーが役割を交代する。同様に他グループを訪問し、意見交換をする。
20:00-20:20 【自グループでの作業2】
寄せられた意見や他グループを訪問して得た知見をもとに、自グループの企画案を再検討し、〈企画カード〉を修正する。
20:20-20:50 【全体での成果発表】
各グループが順に自分たちの〈企画カード〉を披露する。
20:50-21:00 【まとめ】……小澤伊久美(国際基督教大学)