イベント概要
名称: メタサイエンス・ミートアップ 2026 (Metascience Meetup in Tokyo 2026)
日時: 2026年3月14日(土)13:30〜18:45、15日(日)9:30〜18:00
会場: 日本科学未来館 7F土星ルーム(14日)、7F未来館ホール(15日)
開催形式:現地開催のみ
参加費:無料
主催:メタサイエンス研究会
共催:広島大学高等教育研究開発センター/共創科学基盤センター
後援:大阪大学社会技術共創研究センター/感染症総合教育研究拠点/EIPMセンター
メタサイエンス・ミートアップ 2026 参加登録フォーム: https://forms.office.com/r/PAAkxUKPGM
開催趣旨・背景
科学と研究のあり方を科学的に探求し、その質の向上を目指す運動としてメタサイエンスが国内外で注目を集めています。科学そのものを対象とするこの運動では、科学史、科学哲学、科学論といった伝統的な領域に加え、STS、科学計量学、科学技術行政などの知見を活用した、まさしく「知の源泉」から生み出された流れとなっています。日本国内においてこの重要な運動を本格的に始動させるべく、異なる分野や立場を超えた研究者、実務家、政策立案者が一堂に会する交流の場として、「メタサイエンス・ミートアップ」を開催いたします。
開催の背景:2010年代初頭から議論されるようになった「研究の再現性の危機」をきっかけに、研究の実施方法、報告の質、ピアレビューのプロセス、研究資金配分のあり方など、「営みとしての科学」の全体像を分析し、改善を目指す研究と実践が加速しています。例えば、学術雑誌がオープンサイエンスの原則を厳格化し、研究機関がインセンティブ設計を見直すなど、政策・制度レベルでの改善努力が展開されています。これは単なる学術的活動にとどまらず、科学への信頼回復と、より効果的な研究投資を目指す社会的な運動となっています。
日本における文脈と課題:日本においても、科学技術政策の領域では、ビッグデータ解析を活用した「定量評価アプローチ」による研究動向分析が進められています(例:内閣府e-CSTI、文部科学省NISTEP、JST-CRDSなど)。また、オープンサイエンスの推進として、研究データ管理計画(DMP)やメタデータ付与の仕組みの導入が政策的に進められるなど、科学の透明性と効率性向上のための基盤整備が進んでいます。しかしながら、欧米のようなボトムアップ型の「運動」としてのメタサイエンスは、まだ十分な広がりを見せていません。メタサイエンスの視点、そしてその活動は、研究の非効率性やバイアスを客観的に指摘し、より頑健で信頼できる科学的方法論を確立するための羅針盤となりうるものです。これは日本の科学研究が国際的な競争力を身につけ、社会からの信頼を維持するために不可欠なものだと考えます。このことは、研究エコシステムの最適化という波及効果ももたらします。研究資金の配分、キャリアパスの評価、学術情報の流通といった、研究を支える制度的構造をデータに基づいて分析することで、硬直化した慣習を打破し、若手研究者が挑戦しやすい、持続可能な研究環境を構築するための具体的な改善策を導き出すことになるでしょう。
開催の目的
本会合は、分野や所属、立場の垣根を越え、日本の「科学の科学」を真剣に考える人々が、知見を交換し、ネットワークを構築することを目指します。
国内外の最新のメタサイエンス研究動向の共有
日本の研究文化・制度が抱える固有の課題の抽出と議論
「科学」の具体的な改善に向けたアイデアの共有やプロジェクトのシーズ開拓
研究者、政策担当者、ジャーナル編集者、資金配分機関など、ステークホルダー間の連携強化
プログラム(2026年2月8日版)
各報告のタイトルは仮題です。随時更新します。
【1日目】2026年3月14日(土)
09:00〜 プレ・ネットワーキング(開始時間まで会場を開放しております。参加者同士でご自由に交流ください)
13:30〜 オープニングセッション
14:00〜 基調講演1
「知の源泉としてのメタサイエンスと多元的価値」野内玲(広島大学)
14:30〜 セッション1:専門領域からみるメタサイエンスへの期待(ライトニングトーク)
調整中
16:00〜 セッション2:メタサイエンスの国内外動向
「社会科学の実験研究における再現性と透明性」今井泰佑(大阪大学)
「指標は何を測るのか:英国の実践から考えるメタサイエンス」松本理恵(University College London)
「研究評価改革・研究ファンディングの国際動向」菊地乃依瑠(科学技術振興機構)
「(タイトル調整中)」柴藤亮介(アカデミスト)
「STI政策形成の新潮流について」根津純也(文部科学省)
オーガナイザー:久保田唯史(京都大学)
なお、セッション2に関連し、ファンディングなどの科学の評価の在り方の変化について紹介・議論するプレイベントを開催します。本番に向けたウォーミングアップとしてご参加下さい。
日時:2026年2月13日(金) 18:00-19:00
場所:Zoomでのオンライン開催
参加登録は別途右リンクよりお願いいたします。 https://luma.com/on7c8gvi
18:10〜 ネットワーキング(18:45 会場撤収)
19:00〜 懇親会 (会場近辺にて開催)
【2日目】2026年3月15日(日)
09:30〜 基調講演2
「Science of Scienceの展開」三浦崇寛(文部科学省)
10:30〜 セッション3:Sci-Sciとの協働―そのハードルと解決策
「研究資金データに基づく研究分野の開放性・学際性の測定の試み」吉田光男(筑波大学)
「COVID19関連プレプリントに基づく誤情報の流通に関する分析」大木有(立正大学)
「YouTubeにおける「撤回論文」の参照実態: 大規模データセットに基づく定量的分析」吉川次郎(和歌山大学)
指定討論者:三浦崇寛(文部科学省)
オーガナイザー:永田一将(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)、清水右郷(宮崎大学)
13:30〜 セッション4:AI for Science とメタサイエンス
「文部科学省の AI for Science政策・施策(仮)」三上紘史(文部科学省)
「『AI for Scienceの動向2026』とメタサイエンスへの期待」阪口幸駿(科学技術振興機構)
「研究者を支えるAIの進化とその影響:論文執筆を中心に(仮)」相澤彰子(国立情報学研究所)
「AIが科学にもたらす変化の哲学的含意(仮)」呉羽真(山口大学)
指定討論者:工藤郁子(大阪大学)
オーガナイザー:丸山隆一(フリーランス)、阪口幸駿(科学技術振興機構)
15:30〜 セッション5:開放と制限が価値になるまで―オープンサイエンスを解剖する
「(タイトル調整中)」加納靖之(東京大学)
「フィールドのデータを『隠す』こと:文化人類学と保全生態学を事例に」韓智仁(大阪大学)
オーガナイザー:榎本啄杜(大阪大学)、長門裕介(大阪大学)、井出和希(大阪大学)、清水右郷(宮崎大学)
17:30〜 クロージングセッション
「メタサイエンスへの期待と課題」林和弘(文部科学省)
*登壇者・発表内容の詳細な情報は今後更新します。
5. 運営メンバー(五十音順)
井出 和希 大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER)
榎本 啄杜 大阪大学 社会技術共創研究センター
菊地乃依瑠 国立研究開発法人 科学技術振興機構 研究開発戦略センター(JST-CRDS)
久保田唯史 京都大学 iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門
阪口 幸駿 国立研究開発法人 科学技術振興機構 研究開発戦略センター(JST-CRDS)
清水 右郷 宮崎大学 医学部 社会医学講座 研究の倫理と政策学分野
長門 裕介 大阪大学 社会技術共創研究センター
野内 玲 広島大学 高等教育研究開発センター
永田 一将 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
丸山 隆一 フリーランス
メタサイエンス・ミートアップ 2026 参加登録フォーム: https://forms.office.com/r/PAAkxUKPGM
なお、本会合に先駆けて、2月13日(金)18:00から「メタサイエンス・ミートアッププレイベント:研究評価の今を探る(仮)」も開催されます。こちらはオンラインでの開催となります。ぜひともご参加ください→参加登録はこちら(外部ページ)